名探偵コナン 黒の組織の生意気少年 【男主】

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安室side

まだ組織に潜入してから間もない頃、1人の少年と出会った

この時の俺は何でこんな子どもがここにいて、こんな危険なことをやらせるんだと思った

親はどうした、保護者は何をしている

そう思ったがここにいるだけで、そんなの関係ないと思った

ここはそういう場所

それなりの覚悟をもってここに来たはずだ

何を見ても平然にしようと思ったのに、この子どもに会ってその決意は少し揺らいでしまった

その子どもはレナ

バーボンウイスキーといろんな種類のベルモットでできたカクテル

今いる幹部のコードネームは聞かされていたが、こんな子どもだと思わなかった

とりあえず今いる幹部の一人でも多く信頼を得ようと思った

子どもだから簡単…、そう思ったが違った

子どもだからこそ難しい

実力は聞いているだけで見たわけではない

子どもといったら俺は元気で人懐っこいイメージだったが、この子はそうではなかった

この組織の一員らしい態度であり、子供らしさといえば生意気な態度ぐらいだろう

初対面で名を名乗ったにも関わらずその子は俺のことを坊やだといった

童顔だという自覚はあった！

けど9つも離れているのに坊や呼ばわりはなんだ！！

まぁ、その子に対してガキと言った俺も俺だけど…

俺は俺なりの宣戦布告をした

次会う時は実力がついていると

それは幹部になる、俺はそのつもりで言ったんだ

子ども相手にいうのはおかしいと自分でも思う

けれど…

どこかでこの子と深く関わりたいと思った

もし、無理やりこの組織に関わらされているのなら、俺が救ってやればいい

とりあえず何でもいいから接点が欲しかった

コードネームを貰えるまであと数年…

要領よくやらないと組織崩壊には程遠くなってしまう

そうならないために、俺は覚悟を改めて決めた

君の本名はなんていうんだろうか

明るい世界はここよりも心地がいい

そのことを伝えたかった

この時の俺は、何を考えて行動をしていたのだろうか

日本のため？

それとも…

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