ピエロ【JW】 (ページ18)

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重岡side

次の日は朝早くに待ち合わせて、友人の手紙を元に3時間ほどかけてやっと佐々木が住んでると思われるアパートに着いた。

桐「ここやんな」

貴「そうみたいね」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

？「はい」

貴「後藤菜々子さんですよね？
警視庁捜査一課の姫川と申します。」

菜「…お父さん、どうしよう」

佐々木「警察の方か、見つかってしまったならしょうがないよ」

貴「事件の重要参考人として署までご同行願えますか？」

佐「分かりました。行こう菜々子」

菜「…うん」

取り調べは主任がすることになり、俺たちは隣の部屋から見守ることにした。

菜「10年前のあの日々は最悪でした。

姉は2人とも勉強、運動どちらもできて父と母はすごく可愛がってました。
それに比べて私は勉強も出来なければ運動もできない。そんな私は両親と姉たちに散々暴言を吐かれ、しまいには暴力も振るうようになりました。

そんな時です。
放課後に1人で公園に遊びに行ったら前のお父さんがいました。そこで家族のことを話したら、それから毎週のように遊んでくれるようになりました。友達がいなかった私にとってお父さんの存在はものすごく大きなものになりました。

そんなある日にお父さんに一緒に逃げないかと言われ、今の環境から抜け出したかった私は迷わず行きたいと答えました。それで山梨で10年過ごしました。
その10年のあいだにあいつらに復讐する方法を考えて、あの日実行に移しました。」