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次の日も、僕はとうさんの付き添いで葬式上に来ていた。
とっくにかあさんは骨になっていて、僕はぼーっとそれを見つめていた。
…しかし僕もずっとそうしているわけじゃない。
今日は、僕にもやらなければいけないことがあるのだ。

そっと、とうさんの目を盗んで離れる。
そのまま昨日の縁側のところに行く。
僕の予想通り、昨日の女の子がそこにいた。
近づくと、天使のような笑みを浮かべ女の子は笑う。
…名前はなんだっけ。まぁいいか。

「あ、おにいちゃんまた来た!」

悪びれもせず、こちらに指を向けてくる女の子は見ていて逆にすがすがしくて。
僕は少し微笑みながら彼女の隣に座った。

「今日はどうしたのー?」
『君にお礼を言いに来たんだ』

僕が何を言っているのか分からないようで、女の子は首をかしげていた。
おかまいなしに僕はポケットからあるものを出す。
…それはエメラルドの飾りがついたヘアピンだった。

「わぁ!きれい」
『だろ。僕が作ったんだ』
「え、お兄ちゃんが?へんなのー!」

げらげら笑う彼女に、僕もつられて笑いながらヘアピンをぷっくりした手に握らせた。
まんまるの目をもっとまるくして、彼女はそれをじっと見た。

「…くれるの?」
『あぁ。昨日のお礼だよ』
「おれい?」

僕は昔からかあさんに、お世話になった人には感謝の気持ちを伝えること、と言われていた。
もちろん本当は物なんて送らなくていいんだけど…だけどなぜだかこの女の子には物を送りたくなったんだ。

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Leaf(プロフ) - フロチャから来ました。フロチャでは男の子が怖かったけど、この作品を読んだ後は何だか感じるものが違いますね。すごく素敵な作品でした。 (2019年1月14日 21時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
白猫のような(プロフ) - フロチャのストーリーに入り込みました! とても面白いです、更新期待しています! (2018年10月23日 21時) (レス) id: 2e8f40e4be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柴葉ましろ | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2018年10月21日 14時

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