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増田side
帰り道、思っていたよりも具合悪くなってきてしまって一旦車を端に止める
椅子を倒して横になった
ようやく運転開始したのは約2時間後
まだ体は怠いけど、マネージャーやシゲに連絡してみても、今忙しくて来れないらしく、自分で運転して帰るしかなかった
やっとの思いで家に着いたときには体調は最悪で、もうくたくただった
水と体温計だけ持って布団に潜り込む
体温計を脇に挟んで目を瞑った
家のベッドで休めると思うと、ずっと張っていた緊張感が抜けていくのがわかる
ベッドに重い体がずーんと沈んでいく感覚
もう動けないな…
さっきまで運転していた自分が考えられない
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
はぁ…
上がってる
体温計のディスプレイには39.2と表示されていた
…あ、冷えピタ持ってくんの忘れたわ
もういいや
怠くて再び目を閉じた
それからどのくらい経ったんだろう
インターフォンのなる音に目を覚ました
こんな時に誰…
変な案内だったら断ろうと思って部屋についてるモニターを覗くと、そこにはシゲが映っていた
増「はい…」
加『あ、まっすー
加藤です』
増「…どうしたの」
加『いや、さっき連絡来てたからちょっと心配で
お粥作ってきたから開けて』
そういうことか…
わざわざ来てくれたんだ
自分で支えられない分の体重を壁にかけながら玄関に向かい、鍵をあける
加「お邪魔します」
俺を気遣ってくれながらリビングに入るシゲ
加「どうせ夜まだだろ？」
増「うん」
まだというか、食べなくてもいいやって思ってた
食欲無いし、食べたら気持ち悪くなりそうだし
加「お粥温めたら持っていくから寝てて」
増「ん、…ありがと」
でもせっかく持ってきてくれたし…
それに、シゲのお粥は美味しいから
少しなら食べれるかもしれない
．
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作者名：星ます | 作成日時：2017年12月17日 21時
