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増田side続き
ス「あ、そうそう
増田さん、ちょっと注射してもらいたいんですけど大丈夫ですか？」
増「…注射？」
バケツを片付け終わったスタッフさんが、ここに来た用事を思い出したように口を開く
体調悪いときに点滴はよくある事だけど、注射って初めて聞いた
ス「点滴ほど効果は無いんですけど、ゆっくり点滴してたらLIVE終わっちゃうので、とりあえず注射で少し誤魔化してって感じで出てほしいなって思ってまして…」
あんまり効かないのかな…
申し訳なさそうに話してくるスタッフさん
俺のせいでとっても困らせてしまってる
…少しでも回復して早く出ないと
増「…注射、お願いします」
ス「…あっ、ありがとうございます！
あんまり慣れてないんですけど、失礼します」
ﾁｸｯ
ス「出来ました！15分くらいで今よりは体楽になってくると思います」
増「…ありがとうございます」
注射でも即効くわけではないんだ…
ふつふつと吐き気が込み上げてきていた俺は、スタッフさんがいなくなってからまた戻してしまった
それから目を閉じて注射が効いてくるのを静かに待っていたら、聞きなれた声が聞こえてきてきた
…手越、手越の声だ
手越はいつも通りなんにも気にしてないように明るく振舞ってくれて、いつもと同じ光景に少し安心した
そのせいか、少しテンパってた気持ちが落ち着いた気がする
でも、手越が来てくれて嬉しかったのと同時に申し訳ない気持ちにもなった
手越がすごく俺のこと心配してくれてるのがわかったから
注射早く効いて…
手越がステージに戻ってから少しすると、だんだん効いてきてるのがわかった
徐々に体が軽くなっていく
なんか、もう大丈夫かも
部屋を出てスタッフさんに声をかけてからステージへと向かった
．
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作者名：星ます | 作成日時：2017年12月17日 21時
