NEWS、５ (ページ37)

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手越side

ステージ裏に行くとスタッフさんたちが慌ただしく動いていた

予定が変更するのっていろいろ大変なんだと思う

スタッフさんにまっすーの居場所を聞いてまっすーのところに向かう

ｺﾝｺﾝｯ

ドアをノックして部屋に入ると、まっすーはぐったりと簡易ベッドに横たわっていた

側にはバケツが置いてある

手「まっすー…」

小さく声をかけたら、瞑られていたまっすーの目がゆっくり開いた

増「…てごし」

バケツの中には嘔吐物が入っていた

きっとスタッフさんもこまめに取り替えてくれてるはずだから、吐いたばっかりのやつだと思う

手「バケツ取り替えるね」

増「…ありがと」

バケツを洗っていたらなんだか涙が出そうになった

…しっかりしないと

気を取り直してまっすーに向かい直す

手「今MCやってるよ」

なるべく明るい声を意識して…

手「相変わらずシゲと慶ちゃんよく喋るからさぁ、なんかついていけなくて逃げてきた笑」

…よしっ
ちょっとだったけど笑ってくれた

増「…てごし」

手「ん？」

増「…ごめんね」

手「え？」

俺そんなに心配なの顔に出てたかな…

増「…もうちょっとで、復活するから」

そう言ってモゾモゾと布団から腕を出した

まっすーの腕には注射後に貼るシールがペタッと貼られていた

手「注射したの？」

増「うん」

手「そっか、良かったぁ」

まだ具合悪そうだけど、注射したってことはこれから良くなってくるって事だよね

早くまっすーから辛さが抜ければいいな

少し安心した俺の頭には、そろそろ戻らないと。という冷静な考えが浮かんできた

そういえばコヤシゲ2人にステージを任せっきりだった

手「じゃあ俺戻るね
回復してもあんまり無理しないでねっ」

増「うん…
ごめん、ありがと」

まっすーがいる部屋を出てから俺は急ぎ足でステージに向かった

様子見に行ってよかったな

まっすーが戻ってきたら優しく迎えてあげよう
あんまりまっすーに負担かけないようにもしたいな

加「おー手越」

小「きたきた、笑」

手「いやーお待たせしました
すいません、ちょっと長引いてしまって、えぇ」

小「遅かったねー笑」

手「ちょっと迷っちゃった、笑
ここ初めてだから」

そう言って慶ちゃんに笑顔を向ける

加「いやいや、トイレってマークあるでしょ笑」

小「そーだよ手越、
あっ、でも俺も朝迷ったわ笑」

加「おい笑」

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