NEWS、５ (ページ16)

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増田side

そっと手越が寝てる部屋のドアを開ければ、中には布団で目を瞑り小さく蹲りながら胸をさする手越がいた

その布団の脇に座って俺も一緒に手越の背中をさする

手「…まっすー…？」

増「…気持ち悪いね」

手「…ううん…へーき」

そう言って小さく微笑む手越

顔は真っ青で目は潤んでいて、辛いの我慢してそう言ってくれてるなんてことは簡単にわかる

そんな手越が愛おしくて、でも申し訳なくて、思わず頭を撫でた

そしたら嬉しそうに小さく笑った

ごめんね…辛い思いさせて

その夜、明日朝早くから仕事がある小山は帰った

復活したシゲも家に送っていってくれるみたいで一緒に帰ったから家には手越と二人になった

次の日になっても相変わらず手越は具合悪そう

手越をベッドに寝かせてその近くで俺も寝てたんだけど、手越は夜中１回少し吐いたっきり全然吐かないし、トイレにも行かなかった

増「手越…、つらかったら我慢しなくていいからね」

手「…ぅん…」

ずっと変わらず辛そうで、一向に良くなる気配がない

吐いちゃった方が楽なんだけどな…

これって多分菌出さないと治らないやつだよね

増「ちょっとトイレ行ってみよっか」

手「…うん」

前屈みになりながらよたよた歩く様子を見た限りお腹は痛いんだと思うけど、やっぱりあんまり出てこないみたい

便宜に座っても変わらず辛そうなだけだった

手「…まっす…、でない、」

増「うん、でないね…」

辛さからか滲む手越の瞳が俺を見上げる

増「ちょっと水飲んでみよ？」

手「…ん、」

ゆっくり水を飲ませる

増「…どう？」

手「…はき、そ」

増「ん、いいよいいよ
我慢しないで吐いちゃいな」

そう言うと便器に顔を埋めて吐き始めた手越

すごく辛そうで可哀想だけど、吐けてよかった…

これで少しでも楽になればいいな

そう思いながら背中をさすった

そのあとも手越は水を飲ませたら何度か吐いてくれて、夜には少し元気そうになった

明日には治ってるといいな…

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