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増田side
目が覚めたら、昨日までの苦しさがほとんど無くなっていた
昨日は本当に地獄のような1日だったな
手越も元気そうに撮影に行ったし、良かった
ふと時計を見ると午後2時を回ろうとしていた
俺どんだけ寝てたんだよ…笑
…そういえばシゲ何してるんだろ
物音聞こえないし、もう帰ったのかな
お礼の電話しないと
そんなことを思いながらリビングに入ったんだけど、部屋の中には机に顔を伏せるシゲがいた
増「…大丈夫？」
そっと近づいて声をかけてみる
加「…ん、あ…まっすー」
俺の方をちらっと見たら立ち上がってどこかに行ってしまった
…シゲ具合悪いんだ
キッチンに広がる中途半端な食材
お粥作ってくれようとしてたのがわかる
俺シゲにうつしちゃった
慌ててトイレに向かうと、やっぱりシゲはトイレで吐いてしまっていた
増「シゲ…ごめんね、俺のうつしちゃって」
ううん、と首を横に振るシゲはとっても辛そうで、すごく申し訳ない気持ちになる
今日の昼まで俺が寝てたベットにシゲを寝かせてせ、隣にバケツを置く
熱もあるからおでこに冷えピタを貼って、俺のサイズがでかいTシャツに着替えさせる
今のシゲの服でも充分緩くていいんだけど、ボタンが付いてるから…
昨日俺それがすごい辛かったからさ、、
たかがボタンって思うかもしれないけど、ほんとに昨日はそんな些細なことでさえ吐き気を助長する原因になって、ほんとに苦しくて苦しくて仕方がなかった
本当にごめん…シゲ
シゲにまでこんな辛い思いさせることになっちゃうなんて…
どうせ食欲もないからそれからはずっと、何度も何度も体勢を変えて苦しさを紛らわそうとするシゲの背中をさすった
さすっで貰えるだけで大分楽になるんだよね、これ
昨日シゲが背中をさすってくれなかったらもっと苦しかったと思うから
今度は俺の番
．
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作者名：星ます | 作成日時：2017年12月17日 21時
