旅行(続き) ページ1
小山side
結局その日一日中寝てたのにまっすーの具合は良くならなかった
小「まっすー、夜ご飯届いたんだけど、茶碗蒸しだけでもいいから食べよ？」
本当は今日の夜はお刺身に天ぷらにタイの煮付けと、超豪華メニューだった
4人ですごい楽しみにしてたメニュー
だけど今目の前にいるまっすーはその脇役で付いていた茶碗蒸しさえも食べれないと小さく首を振る
小「少しでいいから食べようよ
ほら、茶碗蒸しに蟹入ってるよ〜」
スプーンで少しすくってまっすーの口の前に持っていったら食べてくれた
小「どう？」
増「…お い し い」
そう言って小さく笑ったまっすー
小「もっと食べる？」
小さく頷いたまっすーを見て、もう１回スプーンに少しすくってまっすーの口の前に持っていく
それをパクって口に入れたまっすーはまたにっこりした
もうほんとに今日のまっすー可愛すぎだよ
いや、具合悪いのがいいって言ってるわけじゃないよ？そうじゃないけどさ、やっぱ弱ってるからすごい素直で可愛いの
まっすーだって俺からしたら2つ歳下の弟なんだからこういう時は本当に可愛くて仕方ない
小「はい、あーん」
茶碗蒸しを少し口に入れるたびに嬉しそうにしてくれるまっすーが可愛くて、そのあとも何口かスプーンにすくってあげてたんだけど、なんか5口目をすぎた頃からあんまり嬉しそうに見えない気がする
いや、嬉しそうではあるんだけど、なんか違う
でも、美味しい？って聞いたら頷いてくれるからそのあとも何口か食べさせてあげてた
そしたら、、、
小「どうした？」
ゆっくり身体を横に向けてギュッて目を瞑ったまっすー
小「もう茶碗蒸しいらない？」
そう聞いたら小さく首を振った
小「もっと食べるの？」
今度はそう聞いてみたら小さく頷いたまっすー
小「じゃああーんしたいからもう一回こっち向ける？」
増「…き も ち 、 わ る い」
首を振ったまっすーにどうしようかと思ってたら小さくまっすーがそう言った
小「え、気持ち悪くなっちゃった？」
弱々しく頷いたまっすーの背中をさすってあげる
気持ち悪いのが治りますように。
小「水飲む？」
何も答えなかったまっすーの口元に水に挿したストローを持っていく
でもまっすーは少し水を飲んだ途端にむせてしまった
…可哀想に
ほんのちょっと茶碗蒸し食べただけなのにこんなんになっちゃうなんて
．
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作者名：星ます | 作成日時：2017年12月17日 21時
