･ ページ2
小山side続き
忘れもしない、あの日
まっすーが病院に運ばれた、意識がない。って連絡が入って、ほかの予定もそっちのけで俺は慌てて病院に駆けつけた
病院で見たまっすーにはたくさんの管が繋がれてて、「今夜が峠です」なんて先生が言うから、もうダメかと思った
お願い、まっすー頑張って…
あの時の俺は、ただそうやって願うことしか出来なくて…
何とか命を繋ぎとめたまっすーは、それから数日後、奇跡的に目を覚ました
脳に麻痺が残るかもしれないって言われてたけど、俺を見て、「こやま」って言ってくれた時は、本当に本当に嬉しくて涙が止まらなかったんだ
小「上手くいかなくて辛いことも沢山あると思うけど、俺も…手越もシゲもみんな、まっすーが生きててくれるだけで嬉しいんだよ」
生きてるのが辛い
体が上手く動かせなくて、自分で自分のことが出来なくなるのは、どれほど辛いことなんだろうか
俺には想像もつかない
だけど、少しでもわかってあげたいなって、
まっすーの心に寄り添ってあげたいなって
増「…めいわくじゃｯ…ない？」
涙でぐちゃぐちゃになったまっすーの瞳が、俺を見つめて不安そうに揺れる
小「うん、迷惑じゃないよ」
だから、その不安が少しでも無くなるように、ハッキリ答えてあげないと、
これからも、まっすーはまっすーのままでいて欲しい
そういえば、事故にあって体が不自由になってから、まっすーが弱音を吐いてるところは一度も見た事がなかった
いつもニコニコしてた
だから俺、大丈夫かなって思っちゃってた
…でも
これからは、辛かったら辛いって泣いていいし、何かあったらすぐに頼ってほしいな
俺たち3人で支えるからさ
．
小「さ、まっすー、カレー食べよ？笑」
あれから気づけば1時間
もうすっかりカレーも冷めてしまった
小「ちょっと待っててね、温め直すね」
まっすーを食卓の椅子に移動させて、カレーに火を通し直す
もう一度暖かくなるように
冷たくなっても、また温めれば元に戻せるから、
…俺らの心みたいにね。
小「出来た〜」
小増「いただきます」
小「どう？」
増「…おいしい」
たくさん泣いたせいで、ほんのり赤くて少し腫れちゃった目が、くしゅって細くなる
小「ほんとだ、うめぇ、ははっ」
増「ふふ」
楽な道ではないけどさ、これからも4人で頑張っていこうね
そしたらなんとかなる気がするんだ
end.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 174人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星ます(プロフ) - みーぽんさん» みーぽんさん！！ありがとうございます(；；) (2020年3月6日 20時) (
レス) id: 4938c76c85 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 新作楽しみにしてます！ (2020年3月6日 20時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
星ます(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん！お久しぶりです！そう言っていただけるとほんとに嬉しいです〜！(≧∀≦)ありがとうございます！！ (2020年3月6日 20時) (レス) id: 4938c76c85 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - お久しぶりです！！更新とっても楽しみにしてので、すっごく嬉しいです( ´ ` )新作もとっても楽しみです！！更新がんばってください( o≧д≦)o (2020年3月6日 20時) (レス) id: ef5d9b45f6 (このIDを非表示/違反報告)
星ます(プロフ) - Thunderさん» こんにちは！コメントありがとうございます！！楽しんでいただけてたら嬉しいです(≧∇≦) (2020年1月31日 0時) (レス) id: 4938c76c85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星ます | 作成日時：2019年4月8日 9時
