桜の呼吸の使い手の少女はどうやら鬼にされた姉と禰豆子が大好きなようです。【鬼滅の刃】 (ページ5)

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弐話ページ5

幸せが壊れる時には、色が失われる＿＿＿＿。

彩恵子が家に着くとそこには、由紀を庇って倒れている血だらけの姉柚希と血だらけの由紀の姿が｡

「！！！！！！！！！！」

彩恵子は急いで2人の元へ駆け寄った。

「ねぇ！お姉ちゃん！由紀！どうしたの！何があったの！答えてよ！ねぇ！返事して！目を覚ましてよ！」

2人からの返答はない。

「なんで！？どうして！」

「、、、、お母さんとお父さんは！？」

彩恵子が急いで家の中に駆け寄る。

そこには、見るも無残にされた両親の遺体があった。

「なんで！！なんでよ！！どうして！！」

「やだよ、、、、お願いだから、、、、私から家族をとらないで、、、、」

「、、、、！！」

彩恵子は誰かまだ生きているのではないかと思い､それぞれ、家族の遺体を確かめる。

「！！お姉ちゃんがまだ生きてる！医者に見せれば、助かるかもしれない！」

彩恵子は急いで、自分より大きい体の姉を背負う。

～山道～

(どうしてこんなことに、、、、)

(熊か、、、、！？冬眠できなかった熊がこんなことを、、、、！？)

(息が苦しい、、、、。凍てついた空気で肺が痛い、、、、。もっと早く進め｡お姉ちゃんを絶対に助けるんだ。)

その時、ピクリと柚希の指が動いた。

「グオオオオオオオオ！！！！！！！！！！」

「お姉ちゃん！？！？！？」

彩恵子は姉の声に驚き、雪で足元を滑らせ、そのまま崖へ姉と共に転落した。

(やばい、、、、)

　ボスッ

(助かった、、、、雪で、、、、滑ったのも雪だけど、、、、)

(お姉ちゃんは！？)

彩恵子が急いで、姉を探すとそこには立っている姉の姿が、、、、

「お姉ちゃん！？私が運ぶから、動かなくていいよ！！」

姉に駆け寄る妹に柚希はキッと睨み付け、ガバッと襲いかかった。

急いで、彩恵子は母の刀を取り出し、柚希にかませる。

(鬼だ、、、、今になって和代お婆さんの言葉を思い出した。お姉ちゃんが人喰い鬼？そんなことない。お姉ちゃんは人間だよ。お姉ちゃんが鬼なら、私や由紀だって鬼のはず。)

(だけど、色が人の色じゃない、、、、鬼の黒さが混じってる。でも、あれはお姉ちゃんがやったわけじゃない、、、、由紀を庇っていたし、手や口には血がついてない。)

(あと、もう一つ、、、、家には、、、、見たこともない真っ黒な跡が、、、、)

　ズズズズ

(！！お姉ちゃんの体が大きくなった！！！)

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