【銀魂】副長補佐は、サボり魔で…【土方十四郎】

第十九訓　　自慢の兄貴 ページ22

鉄『Aさんの、兄上ですか。』



近藤は頷くとそのまま話を続ける。



近『Aの兄貴、竜輝(りゅうき)さんは、家族に疎まれていたAに優しくし、



　 親の代わりに面倒を見ていたそうだ。Aも竜輝さんのことを慕い、



　 自慢の兄貴だったそうだ。』



近藤は目を瞑りながら話す。



鉄『Aさんの母上はそのことを知って？』



近『いいや、Aのおふくろはあまり部屋から出ることはできなかったらしい。だから、



　 知らないだろうな。』



鉄『AさんもAさんの母上も辛いですね。』



近『あぁ、そうだな。』



近藤は目を開け、静かに呟いた。



近『お前もこれから俺が何を言うか分かっていると思う。』



少し静かになってから、近藤が言葉を発した。



実際、鉄之助はAと土方が似ていると分かってから、予想はしていた。それは、






、






、






、







近『Aが十歳のとき家に強盗が入ったんだ。』

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