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「起きて」
起きて起きて起きて。
思わずそう願ってしまって、撫でていた親指に力が入る。頬の出っ張った骨に当たるくらい強く掴む。
起きて、おきて、起きて────……。
「起きろよ」
「んっ……？」
低い声を落とせばまどろみの中にいた彼女が気づいたのか薄らと瞼を動かした。パチパチとゆっくりな瞬きをした後ぼーっとした顔で俺を見つめる。
「起きた……？」
「あ、……」
「遅いよ。俺、どんだけお前のこと待って……っ」
「ばぁうくんだぁぁぁ……、」
「！」
甘ったるいその声と共にぎゅーっと抱きついてくる彼女。力はなく弱々の今にでもへし折れそうなそんな腕で俺を抱きしめる。
「えへへ……、」
1週間も連絡をせずにいたからなのか、それもと寝ぼけているからなのかは分からないが、それでもこの胸の中に収まる彼女が酷く愛らしい。
「そうだよ。俺だよ。帰ってきたのにお前全然気づかないんだから」
「夢で、……いっぱい会ってたのに、ずっとさみしかった」
「は？ なに。夢で抜けがけしてたの？
お前。許せないんだけど」
一体どんな夢を見ていたんだと問いかけてそれを全て現実にしてしまいたいくらい、夢の中の自分に嫉妬してしまう。
俺だって本当はこの一週間ずっと独り占めしていたかったのに。
「……本物がいちばん好き」
「当たり前でしょ」
グリグリと頭を押し当てて甘える彼女の顎を掴んで上を向かせる。寝起きの顔、俺も見たいのに胸なんかに押し付けないで欲しかった。
「俺のお前はいつだってかっこいいんだから」
「えへへ」
「今日もかわいいね」
そう言いながら小さな唇を噛むようにキスをする。
これも1週間ぶりだ。
もっと味わいたい。
キスだけじゃなくて、もっと深く。
溺れるくらいの何かが欲しくて舌を絡ませる。
「んーっ、」
「だめ。……逃げないで。……逃げると、追いかけたくなっちゃうから」
「んふ、ッ？！」
「身体も、……もっとくっつかせて」
足りない。お前が。こんなに近くにいるのに。
まだ、全然足りない。
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える - ていう心境です (4月30日 17時) (
レス) id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
える - え、え？え…？えええええええ！？！？ (4月30日 17時) (レス) id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
Stellar(プロフ) - えるさん» わ。ありがとうございます、姫🥰 いっぱい楽しみますわ🥰 (4月19日 12時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
える - LIVE参戦おめでとうございます！私も名古屋公演に参戦しましたが、ほんっとうに最高すぎたので、全力で楽しんできてください！ 行ってらっしゃいませ、姫 (4月18日 16時) (レス) @page41 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2024年3月7日 23時
