05 : スイートルーム ページ31
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最上階までの長いエレベーターの中で、ようやく彼女を降ろす。「怪我なんてどこもしてない」とでも言いたげな顔だが、これから先何があるか分からない為、念の為貰っていた方がいいだろう。
まあ、こんな簡易的な怪我で終わればいいのだが。
「ほら。この階だよ」
「す、凄いね。こんなに長い廊下なのに5つしか部屋がない……」
「1つの部屋がおっきいんだよ。スイートルームだから」
ピピッとカードで開く扉。
オートロックの仕組みらしく、設備もきちんとしているみたいだ。
まあ、そりゃそうか。
クイーンが選んだらしいし、きちんとしているだろう。
前に土壇場でまひが用意した店は酷いものだった。いつもはきちんと細部までチェックして色んな中から比べて1つを選んでいる慎重派だから信用してついて行ったが、部屋に虫が湧き出るくらい酷いホテルだった。
もうその時からアイツの直感だけは信じないようにしようと心に決めた。
「わぁ……！」
扉を開いた瞬間にハニーが驚いたような声をあげる。まだ奥まで入っていないが、今限定の『EDEN』をイメージした部屋には金色の額縁に上から垂れる植物。時折林檎が実っているその部屋は世界観がすごかった。
パッと見、彼女の今住んでいる家よりも広いし、部屋数もあるように思える。
「すごい……っ、わぁ、ホテルってこういう場所なんだぁ」
「へぇ、……やっぱ。スイートってなかなか凄いね」
「スイート……？ これ、お菓子で出来てるの……？」
「綴りが違うから。甘いって意味じゃなくて……、」
発音も全然違うけど。
まあ、初見だとわからないものか。
これを見てまさかお菓子出できているのか聞くだなんて、御伽噺の見すぎだ。ヘンゼルとグレーテルじゃあるまいし、現実的に無理があるだろ。
「？」
「手のひら出して？ こうやって書くの」
彼女の手のひらを握って、『スイートルーム』の綴りを書いていく。
ま、俺も読み書きはクイーンに教わったんだけど。
スラム育ちの俺とまひは裏社会に足を突っ込んでからクイーンに色んなことを教わった。
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える - ていう心境です (4月30日 17時) (
レス) id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
える - え、え？え…？えええええええ！？！？ (4月30日 17時) (レス) id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
Stellar(プロフ) - えるさん» わ。ありがとうございます、姫🥰 いっぱい楽しみますわ🥰 (4月19日 12時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
える - LIVE参戦おめでとうございます！私も名古屋公演に参戦しましたが、ほんっとうに最高すぎたので、全力で楽しんできてください！ 行ってらっしゃいませ、姫 (4月18日 16時) (レス) @page41 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2024年3月7日 23時
