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「ふふ。流石ばぁうくんだね」
「でしょ？」
でもそれは彼女が知らなくていいこと。知られたくない事だ。
2人で中央の方へと歩いていれば、大きな時計台が見える。約束の場所はあの辺り。
「すごく、おっきいね」
「パレードとかこの辺りで行われるみたいだよ。ほら。パンフレットに乗ってる」
時計台の傍はいくつかの食事処と大きな広場がある。近くにある大きな未来都市のようなお城から道が続いているから、あの辺からパレードが行われるのだろう。
「……『恋の願いが叶う』、『魔法の時計台』」
「……は？」
「ここに。そう書いてあるから」
「恋なんてもう叶ってるでしょ」
『魔法』なんて、この世に存在なんかしない。
「……」
「なに」
「……ううん……全然、なんにもない」
嬉しそうな彼女の横顔を見ながら、時計を見る。
もうすぐ約束の時間だ。
周りにてるちゃんが居ないか見渡す。
「……。ね。ちょっとあそこで座りたいんだけど」
「うん。わかった」
背中合わせになったベンチに座ってハニーに景品で落としたコーラを渡した。
「はい。……喉乾いたっしょ？」
「ありがとう。シュワシュワのやつだ」
「炭酸ね。コーラ」
「うん。コーラ」
まるで幼児に言葉を覚えさせるみたいにひとつひとつ彼女を構築させていく。俺は案外こういうのも好きみたいだ。
物分りのいいペット……、いや、遊んでも壊れないオモチャが手に入ったような感覚。何をどうぶつけても全部受け止めてくれる彼女はもう俺の中で愛おしいモノになっている。
「！」
「……？ ばぁうくん？」
「……ハニー、ねんねの時間だよ」
「へ……？」
こっそり用意していた麻酔薬を彼女の腕に打ち込んで、意識を手放すのを待つ。
効き目の早いそれはものの数秒で彼女を眠らせる。
「……。……手早く頼むぜ、てるちゃん」
「はぁーい。……分かってるよ」
後ろのベンチに腰を下ろしたてるちゃんにそう告げると随分と機嫌の悪い声が返ってきた。
秘密のお茶会の始まりだ。
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える - ていう心境です (4月30日 17時) (
レス) id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
える - え、え？え…？えええええええ！？！？ (4月30日 17時) (レス) id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
Stellar(プロフ) - えるさん» わ。ありがとうございます、姫🥰 いっぱい楽しみますわ🥰 (4月19日 12時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
える - LIVE参戦おめでとうございます！私も名古屋公演に参戦しましたが、ほんっとうに最高すぎたので、全力で楽しんできてください！ 行ってらっしゃいませ、姫 (4月18日 16時) (レス) @page41 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2024年3月7日 23時
