【完結】乙女警察／そうま (ページ7)

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「あっ！そまちゃ、ちょっと寄り道して帰りたい！」

「えー？また？お母さんに怒られちゃうよ」

「いいじゃんっ。ちょっとだけ」

　そう言って彼女が入り込んでいくのは100円である程度のものが揃う店だった。

　店内に流れ出すBGM。
　この季節だからかバレンタインに因んだBGMが流れている。

　なんだっけこの曲……。

　……『バレンタイン･キッス』か。
　……誰かのカバーみたいだけど。

　どうやら検索した結果、5人くらい声が判別できるその歌はどうやら最近流行りのグループがカバーをしたらしい。

「ふふふーんっ」

「随分上機嫌だね」

「えへへ。だって100均っていくらでも居れちゃうんだもん！」

「確かにことある事にここに来てるもんね」

　この前なんかクリスマスに部屋に何を飾るかで1時間くらい滞在していた気がする。

　と、なると。
　今日もそんな感じか……。

「誰かに渡すの？」

「まあ、パパとか」

「Aは優しいね」

「そんなんじゃないけどー。まあ、後は先輩かなー……」

「センパイ？」