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「そうじゃなくて。……肌、見えすぎじゃない？」
「ッ、」
スっと、がら空きの首元を触って撫でてみれば、くすぐったいのか身を捩る彼女。
そんな反応をされてしまうともっといじめたくなってしまうということを知らないのだろうか。
「簡単に触られちゃってるじゃん。ん？ 触らせてんの？」
「ち、……んっ」
「喉きゅるきゅる鳴らして……。猫みたいなことするね」
きゅー……、と喉奥から声が鳴ったのが聞こえた。
まるで撫でられて嬉しいと表現しているみたいだ。
「そんな鳴くと、可愛がっちゃうよ」
「えへへ」
「いいの？」
「うん」
「へぇ……？」
彼女の返事を貰ったところで首から下に指を撫で下ろしていくと、チョーカーにぶつかる。
中央にシルバーの丸いリングがあり、ぐるりと黒いレザーが彼女の首に巻きついている。このシルバーのリングの所に鎖なんか繋いだらほとんどペットと変わらない扱い。
昔は良く引っ張ってたなぁ……。
懐かしい。
最近は酷くするよりも甘く優しく、丁寧に扱ってドロドロに溶けた所を喰らう方が好きだからか酷いことはしていないが、久しぶりにそういうのもありだななんて思う。
グッと中指でリングを引っ張っただけで、今も「ぅ、……ん」と言いながら前に出てくる彼女。
身体はまだ反応出来ているみたいだ。
「ひゃ、」
「ふふ。何？ 鎖骨、引っ掻いただけなんだけど」
「うっ、」
この。これ。
この顔がたまらなく好き。
油断をしてアイスみたいに溶けていた顔と身体が一瞬の刺激を敏感に拾って、さっきよりも溶けていく顔が、……だいすき。
彼女のその表情を知ってからというもの、面白くてずっと試しちゃう。
遊ばれちゃって、かわいい。
「っ、ばぁうくん、」
「ははっ。はいはい。もう終わりにする」
「ぁ……」
そんなつもりで言ったわけじゃないけど……。
みたいな感情を表にだす。
本当に、全部顔に出るんだから。
「で？ それ、似合ってるけど。持ってたっけ？」
「あ、ううん。プレゼントで貰ったの」
「は？」
初めて見る服。
もちろん俺はこんな服用意した覚えもあげた覚えもない。
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作者名：Stellar | 作成日時：2024年1月28日 14時
