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その曇りない笑顔に女の子二人がキュンとしてしまった。
「ちゅちゅくん、すごーいっ！」
「えへへー」
すかさず🧡🌸が我先にとちゅちゅを褒め称える。
そんな光景すらも💙🌸から見てみれば可愛いものだった。
「うさぎ……、いっぱい食べるね……！」
「お腹減ってたのかもぉ〜」
「🧡🌸ちゃんも食べさせてみる？」
「…………、うんっ」
ちゅちゅが撫でている間に先生から貰ったキャベツをちぎって上げていたのを見て🧡🌸もしてみたくなる。
「はいどーぞ」と💙🌸がちぎって渡したキャベツは一口サイズの小さいもの。だが、子どもの手のひらにしては大きいサイズだった。
「手引っ込めたらだめだよ？」
「ええっ、」
「おてて支えてあげるね」
「うん…………あっ！」
🧡🌸が嬉しそうに声を上げたのは、うさぎが怖がらずに自分の手から餌を食べたのが喜ばしかったから。
うさぎが食べた瞬間に手を支えてくれていた💙🌸の方を見た少女。
ふわりと笑って「よかったね」と褒めてくれる言葉にますます嬉しくなる。
「食べたぁ！」
「🧡🌸ちゃんすごぉーーいっ！」
「えへへ」
ただ子どもたちがうさぎに餌を与えているだけの光景だがそれがとても愛らしい。
「💙🌸ちゃんも "タツジンさん" みたぁい！」
「"タツジンさん"？」
「知ってるー！ すごい人の事をそういうんだよー……！」
「えへへ、💙🌸すごい人？」
「すごいひとぉーっ！」
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「なんですか、あの可愛い空間……！」
あの可愛い空間を邪魔しないように、本当にただ観察していたキコ先生は気持ちの悪い手の動きをさせながら手を出すか出さないかを迷っているようだった。
「壊しに行かないでね、」
「うっっ、分かってますよ……！！」
「全然分かってる顔じゃないんだよね、」
きっとあなたが行ったら子どもたちもうさぎも逃げ出すから。
やめて欲しい。
切実に。
大人しく観察だけにしといて欲しいな。
少し離れた所でそんな事を思った。
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作者名：Stellar | 作成日時：2023年4月23日 23時
