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彼女の声を聞くのが好きなばぁうくんは、親指で彼女の耳をなぞった。外側を軽くなぞっただけでピクリと反応してしまうくらい弱点のそれ。
少し触れられただけで頭がふわふわとなってしまうほど、長い時間をかけて調教されてきた。目の前のばぁうくんによってだ。
「お腹、空いちゃったか、ら……っ、ふぁ……っ、ば、ばうく」
「何？良いから。続けて」
「ぅ、……ごはん、作ってたべて、掃除機かけ……っ！」
「あれぇ、止まっちゃった。なにー？その続きは？」
「ばぁうく、やめ、」
「お前が早く喋れ」
終わったら解放してやるとでも言いたげな口調に、彼女はごくんと生唾をのんで、焦れったいそれをどこにも逃げだせないまま話していく。だんだんと早くなる指の動きと、奥に、奥にと指先が沈んでいくのを感じながら、彼女は話すしかなかった。
「そ、れで……っ、」
「うん、それで？」
「はぁ……っ、はぁっ、」
「んははぁ、もう喋れなくなっちゃったぁ？お前ってホントかわいいね」
そういう反応をされるともっと虐めたくなるって、分かってないのかな。なんて敏感になった耳に囁く。とろんとした表情に、もう力の入らない身体。少し脈が早く、呼吸も乱れた彼女をばぁうくんは優しく抱きしめた。
「そのまま力抜いて、目、瞑って」
「はぁ、…………っ、はぁ、」
「だいじょうぶ。大丈夫だから、落ち着いて。もう身体動かないんだから、そのまま寝て大丈夫」
「……う、ん」
まるで催眠術だ。
掛かりたい。掛かりたいと思っている彼女は普通の女の子よりもかかりやすい。ましてや、ばぁうくんの声なら尚更落ちてしまいやすかった。
そのうち暖かいばぁうくんに包まれた彼女は言われた通りに目を瞑ると微睡みの世界へと連れ去られしばらくして夢を見る。意識を夢の中へと移動させた彼女をちゃんと見たばぁうくんは額にキスをして自分もゆっくりと瞳を閉じた。
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❤️
ばぁうくんが「催眠かけれるよ。解けないけど」って言ってたので、まあかけれそう。同じこと何回も何回も言うから(しかも声のトーンまで全部一緒)。コピぺしてるみたいに何重も何重も言われ続けると頭に刷り込まれて、離れられなくなっちゃうらしい。それ、ばぁうくん大好物そう。日常的に彼女を落としてそうでゾクゾクする。やりかねない。すき。
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こうは＃琥珀糖(プロフ) - 完結おめでとうございます！完結して寂しいような、嬉しいような……そんな気持ちでいっぱいですｗ もし、他のメンバーさんでも書いていただけるならぜひ読みたいです！ (2022年9月7日 18時) (
レス) @page36 id: 908f16ce99 (このIDを非表示/違反報告)
アや(プロフ) - 更新ありがとございます！この作品大好きです！ (2022年9月3日 9時) (レス) @page24 id: df745531ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2022年7月1日 11時
