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それでも。ダメだと思っていても、彼女は貪欲でばぁうくんの1番になりたいと願ってしまう。嫉妬してしまうのは悪い所。他の女の子に優しい彼も受け入れなくてはいけないのにどうしてもいやだと思ってしまう。
こんなの、ちがうよね。
他の子だったらこんな事絶対に思わない。
もっといい子にできるのに、どうして私はできないの。
私は、ばぁうくんの言うことしか聞けないのに。
それすら出来ないなら、本当にいらない子になっちゃう。
「……っ、ばぁうくん、たすけて」
今、ばぁうくんに寄って傷ついていると言うのに助けを求めるのは彼だなんて笑ってしまう。世間ではこういうのを『悪い男だからやめときなよ』なんて言うんだろう。でも、彼女の中ではそうではなかった。
人生でばぁうくんだけ。
頭が良くて、性格が良くて、スポーツも出来て、人望もあるようなエリートだって彼女の『助けて』を見ないふりして1人より大勢を選んだ。世間で認められる完璧な人ですら自分を愛してくれない。それどころか見えないふりをされたのに、ばぁうくんだけは違ったのだ。
「俺だけは見てるよ。お前のこと。他の奴らはお前のこと知らんぷりとかいらないって言うかもしれないけど、俺はお前を求めてんだよ。……だから来な？」
そう言ってくれたのはばぁうくんだけなの。
ばぁうくんだけだから。
ばぁうくんに捨てられたら、本当にもう透明になってしまう。
「ぁ……、」
こぼれ落ちた彼女の涙。壊れた水道のように止め方が分からない。手で振り払っても溢れてくるばかりのそれがいやだ。止めたいとただその一心で何度も何度も目をこすれば、ヒリヒリと段々皮膚が荒れて赤く腫れていく。
「いや、やだ、ばぁうくん…………っ！」
「……どした？」
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こうは＃琥珀糖(プロフ) - 完結おめでとうございます！完結して寂しいような、嬉しいような……そんな気持ちでいっぱいですｗ もし、他のメンバーさんでも書いていただけるならぜひ読みたいです！ (2022年9月7日 18時) (
レス) @page36 id: 908f16ce99 (このIDを非表示/違反報告)
アや(プロフ) - 更新ありがとございます！この作品大好きです！ (2022年9月3日 9時) (レス) @page24 id: df745531ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2022年7月1日 11時
