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❤︎ ページ9

「あ、」

「『あ』?」

「あ……」

「……何。『あ』って。その続きは……?」



なんだろうか。「『愛してる』って言って?」みたいな可愛いお願いか、それとも「明日デートしたい」というようなお願いなのか、どうせその辺だろうと思っていた。彼女の頬を撫でながら甘い視線を送る。恥ずかしがって言えないなら、俺から言わせてやるよ────。



「圧力鍋、が。欲しくって」

「……ん???」

「圧力鍋。あの、料理器具なんだけどね?」

「いや、しってるよ」

「わっ、そ、そうだよね。最近の圧力鍋ね、すっごい時短で美味しい出来たての料理が出来るんだって……!料理のレパートリー増えたらばぁうくんのためにもなるなって。色々紹介動画みたんだけどね、この商品がいいって。料理研究家のYouTuberさんが言ってた」



そこまで一気に言った彼女の言葉を止めるように抱きしめる。

えぇぇぇ??????こいつ何言ってんのーーー??????マジで、今日なんなの。意味わかんないけど可愛いし。見事に俺が引っかかってんだけど。てかちゃっかり高いの調べあげてきてんじゃん。おもしれぇ……。



「……ばぁうくん?あ、色気に入らない……?」

「いやっ、色とかの話じゃ……。まあ、黒とかがいいけど」

「じゃあ第2候補の……」



相応圧力鍋が欲しかったのか。ばぁうくんにゲームに勝つために練習して、夢まで見て獲たそれを語る彼女はいつもよりキラキラと瞳が輝いていた。



「届いたら美味しいの作ってくれんの?」

「うんっ!ばぁうくんのために」

「……へぇ、いい子」



まだ朝の7時。定期的に来る彼女の『振り回しモード』に今日はあと何回くらい付き合わされるのか楽しみにしているばぁうくんは彼女の頭を優しく撫でた。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
本当はばぁうくんがゲーム勝って、彼女を好き勝手するイチャイチャ話を書きたかったけど、3日連続だと「え?それしか書けないんですかー?」と脳内のウザめの読者に言われたので、彼女が振り回しました。
私、天然ちゃん書くの上手かも。かわいい。今日の彼女かわいい。

⸜❤︎⸝‍→←❤︎



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夜空(プロフ) - うわぁ、彼女ちゃんが可愛い…!!作者さまの書かれる彼女ちゃんとばぁうくん可愛いが過ぎます。どこまでも素直で、天然で可愛いばうカノちゃんが好きです…! (2022年6月17日 16時) (レス) @page13 id: 2ceb4af9d4 (このIDを非表示/違反報告)
なわわ(プロフ) - すごく楽しみです!頑張ってください! (2022年6月13日 21時) (レス) @page1 id: f08a93420d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Stellar | 作成日時:2022年6月13日 17時

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