Day.13 メンバーと遭遇 ページ37
「ねぇ。あそこに居るのってさ」
まひとくんが指を指した先に見えたのは、胸くらいまでの長さの巻いた地で柔らかい茶色の髪で不安そうにスタジオの入口で立っていた女の子。
首の後ろでリボンを結ぶタイプの黒いブラウスに、深い赤い色のレースタイトスカートを着た女の子は不安げに胸元のチョーカーに触れる。まひとくんの間違いではなければ、あの子はばぁうくんの彼女だ。
「Aちゃんだね。……どうしたんだろう？」
「うーん……、なんか困ってるっぽい！」
「あ、ちょっ、まひちゃん！」
この後レコーディングがあるまひとくんとてるとくんはばぁうくんの彼女に近づくと手を振りながら挨拶をした。
「こんにちはー。どしたの？こんなとこで」
「あ、こ、……こんにちは。……あの、その」
「ゆっくりで大丈夫だよ、Aちゃん」
てるとくんの言葉に2回だけ頷く彼女。まひとくんとてるとくんとは何度か面識があり、2人とも優しい人だと彼女は既に知っている。他人にはあまり感化しない彼女だがばぁうくんの大切な人となると話は別だ。
KnightAの中でも話しやすい2人に遭遇できて良かったと安堵する彼女はほっと胸を撫で下ろしながらゆっくりと口を開く。
「ばぁうくんに呼ばれたんですけど、……入り方が、わからなくて」
「なにしてんの、ばぁうくんは！全く！」
「なら一緒に上まで行こっか？僕たちと一緒なら問題ないからさ」
「！……ありがとうございます」
深深と頭を下げる彼女。自分の中で1番は勿論自分の彼女なのは当然なのだが、ばぁうくんの彼女の変に飾らないナチュラルな感じと昔の大和なでしこといった落ち着いた雰囲気がこの空間の癒し。
変に害もなく、言うことを聞く彼女はKnightAのメンバーにも好評で、誰1人嫌ってはいない。寧ろ皆に大事に扱われているような存在だ。現に今、まひとくんとてるとくんの2人に挟まれて案内を受けている彼女はどこかのお姫様のようだった。
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夜空(プロフ) - うわぁ、彼女ちゃんが可愛い…！！作者さまの書かれる彼女ちゃんとばぁうくん可愛いが過ぎます。どこまでも素直で、天然で可愛いばうカノちゃんが好きです…！ (2022年6月17日 16時) (
レス) @page13 id: 2ceb4af9d4 (このIDを非表示/違反報告)
なわわ(プロフ) - すごく楽しみです！頑張ってください！ (2022年6月13日 21時) (レス) @page1 id: f08a93420d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2022年6月13日 17時
