Day.7 コスプレ ページ20
「あ、」
寝室で実家から送られてきた荷物を出している時に見つけたそれは懐かしさと共に寂しさを感じた。1番上に載っていた白い手紙には『もう、家にあるものは全て送ったから』という1文で終わってしまっている。
高校生の時に過ごしていた3年間だけの家。事情があり、色んな家を出入りしていた彼女はこの家が1番長く滞在していたが、それでもこの程度で縁を切られてしまうほど『家族』という縁に恵まれてはいなかった。
しかし、最後に届いたモノがこれとは彼女は予想していなかった。キョロキョロと辺りを見渡し何処かに隠す場所がないか探すが、片付いた部屋で隠すのは難しい。うーん、と1人考えていると上から黒い影が落ちてきた。
「っ！」
「お前、なにしてんの……？」
「あ、えっと。……荷物、届いたから……、かたづけ」
「ふーん」
そう言いながらばぁうくんは彼女から目を離すことはなかった。不自然に後ろに何かを隠す彼女。いつもはしっかり目を見て会話をするというのに今日は視線が合わない。
「さっさと片付けなよ、その荷物」
「あ、ぁ……、う、うん、そう、だね」
「……」
「…………っ、」
「お前さ」
「なっ、なに……？？」
バレてないとでも思っているのだろうか。馬鹿じゃないの？？彼女ほどわかりやすい嘘をつく人物などそういないだろう。と思うばぁうくんは彼女に近づいて「手、あげて？」と命令する。
何の考えもなしに手を上げる彼女の隙をついて、ばぁうくんは荷物の中身を確認した。
「……制服？」
「あっ！」
「何コレ、お前の？」
「あ、えっと。高校の時の制服で、邪魔だから送るって……」
中に入っていた制服は、紺色のセーラー服と赤いリボンが丁寧に畳まれている。
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夜空(プロフ) - うわぁ、彼女ちゃんが可愛い…！！作者さまの書かれる彼女ちゃんとばぁうくん可愛いが過ぎます。どこまでも素直で、天然で可愛いばうカノちゃんが好きです…！ (2022年6月17日 16時) (
レス) @page13 id: 2ceb4af9d4 (このIDを非表示/違反報告)
なわわ(プロフ) - すごく楽しみです！頑張ってください！ (2022年6月13日 21時) (レス) @page1 id: f08a93420d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2022年6月13日 17時
