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# 15 ページ16











カランカランと、
音を立てて回る氷









あ「ジャニーズが一般人なんかといて大丈夫なんですか?」









大「大橋くんのお姉ちゃんなんで、多分」








俺が曖昧に答えると、
心配そうに立ち上がるAさん









あ「あたし、帰ります!
迷惑、かけたくないので、」









机の上に千円札を置いて、
ペコリとお辞儀をすると俺に背を向ける









大「待ってくださいっ!」









俺は咄嗟に、俯くAさんの手首を掴んでた









大「紫耀のことなんですけど、」









あ「…









紫耀ちゃ…平野くんとはもう終わったんです。
昔の、”ただの”幼馴染だから」









大「紫耀はAさん捜してるんです!
逢いたがってるんです!」









俺は、
紫耀の哀しそうな顔が、一番嫌いやねん。









紫耀が哀しそうに笑う顔が、
ほんまに、嫌い。









その哀しそうな顔の原因が
Aさんなんやったら―









あ「平野くんとはもうなにもないんですっ!」









そんな俺の気持ちなんて伝わる筈もなくて、
Aさんは俺の手を振り払う









それでも構わず続ける









大「紫耀、仕事の最中もずっと上の空なんです!
Aさんのこと喋るときはいっつも凄い哀しそうな顔して…
一度でいいから、逢って話したって下さいっ」









俺は頭を下げて
Aの言葉を待つ









あ「…今頃、逢いに行けるわけ…ないじゃないですか。
  紫耀ちゃんにウソついたのはあたしなんですっ…
  紫耀ちゃんに酷いこと言って、
  紫耀ちゃんを傷つけたのもあたしっ…
  そんな最低なあたしに、紫耀ちゃんに逢う資格なんてないんですっ…!!」









大「ちょっ…」









Aさんは瞳に涙を溜めて、
走っていってしまった。









そんなAさんを追いかけようとしたけど、
追いかけちゃいけない気がして






ただ後ろ姿を見つめることしか出来なかった。

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はちゅ。(プロフ) - £.西畑こぉ。さん» 全然 大丈夫 よーぃ * (2014年3月5日 18時) (レス) id: d392b2f0f7 (このIDを非表示/違反報告)
はちゅ。(プロフ) - み‐あ っ 。 私立の合格 、おめでとぉぉお !! 公立も がんばれぃ !◎ 帰ってくるの 、楽しみに してるぞ っ 。( (2014年2月22日 20時) (レス) id: d392b2f0f7 (このIDを非表示/違反報告)
*重岡美瑠紅*0826(プロフ) - 1がいいです! (2014年2月22日 10時) (レス) id: 6af285120e (このIDを非表示/違反報告)
ChiYo - うぁー!! 怖い…((   明日面接なんで頑張ってきます! 滑り止めでこんなに緊張してたら、 本命心臓もたないです。 笑 (2014年2月18日 17時) (携帯から) (レス) id: af5d8dd1ce (このIDを非表示/違反報告)
@西畑みぁ。 - ChiYoさん» 受験当日より発表の日の方がドキドキですよ。もう。   今日だったんですけど、ぶっ倒れるかと思いましたもん 。  笑    (2014年2月17日 19時) (レス) id: 2ea76a6175 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@西畑みぁ。 ( £.藤井こぉ 。 ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=nishihatakoo  
作成日時:2013年12月21日 10時

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