朝目が覚めたらホストが恋人になっていた話 【JM】

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固まる私に社員たちが立ち上がりおはようございますと次々に挨拶するから私も慌てて挨拶を返す。


ホビは必死で人差し指を口元に持っていきこれでもかって目力で言うなと訴える。
言うか！言ったらホスト行ってるのもバレるわ！




「今回、本社での研修を担当します…ユン A…です。」



とりあえず1人ずつ自己紹介を…とホビを最初に振った。



「大邱支社の経理部に入社しました、チョン ホソクです」




こんな感じで元担当の本名を知る日が来るなんて思いもしなかった。

そんなこんなで今日から2週間の本社研修を行うにあたり、経理部の説明などを資料を用いて行いお昼休憩に入った。




HS「ユンさん！ちょっと質問があるんで別室対応お願いします」



「あ、はい」




ホビに呼ばれて面談室に2人で入ればはぁぁぁぁとため息をつくホビ。




HS「まさかAちゃんの会社とは思わなかった…」



「いやいや、私もまさかホスト辞めてこんなちゃんとした仕事するとは思わなかったよ…」



HS「ホストは母さんの治療費稼ぐためにやってたんだよ。十分稼いで母さんも完治したから今度はちゃんと働いてる姿見せたくて」



「いい息子すぎて涙でそう」




涙を拭うフリをすればホビはキッと顔を真顔に戻す。




HS「とにかく、俺この会社にホストやってたことは言ってないから絶ッっっっ対に秘密にすること！」



「私だってホストに行ってることは会社に言ってないから絶ッっっっ対に秘密にする！！！あ、ミリョにもちゃんと伝えるから！！」



HS「おーやぁ、ミリョちゃんもいるの？」



「私との再会よりも嬉しそうな顔すな」



HS「まぁでも、今日からは俺はAちゃんの後輩になるからね。ご指導のほどよろしくお願いします」



「あぁ、いえいえ…」




2人でお辞儀をして私は面談室を出ようとすればあっと声を上げたホビ。




HS「ジミナとはどう？」



「今の禁句用語です。二度と発しないように。」




バタンっっっとドアを閉めてオフィスへ戻った。

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