ー12 ページ12
「なんで…ここに？てか、私の会社知ってたの？」
「前に社員証忘れてったことあったでしょ？その時会社名だけ覚えてたの！…もう！朝まで会社にいたの？」
「そういうこと…で？なしに来たの？あぁ、他の男と遊んでるかもしれないからこまめに連絡して帰りは早くしろって？あはは、仕事だって言っても信じられなかったんでしょ笑」
俺は束縛しない？よく言うよ。
今こうやって抱きしめて心配するフリして本当は心では俺の気持ちを考えろって思ってるんでしょ。
「大体さ、付き合ってもいないのに恋人面しないでよね。一体なんのつもり？他人に仕事まで制限されたくない」
JM「A。
…もう、酷い顔(笑)こんなに浮腫んでさ…クマもできてるし｣
ジミナの手が私の顔に触れる。
「つめ、たい…」
JM「あ、ごめん。… ご飯食べた？これ、スープとかおにぎりとか入ってるから食べてね。あとホッカイロ！寒いでしょ？それから…っ((ﾊｯｸｼｮﾝ」
「ちょ、は、鼻水！」
良かった。ポッケにティッシュ入れてる女子力高い系女子で。
ジミナにティッシュを渡せば鼻をかむ。
そんなになるまで、外にいたの？てか、その髪の毛とメイク…もしかして…
「仕事終わって真っ直ぐ来たの…？」
JM「…うん」
「ずっと、待ってたの…？」
JM「うん」
「なんで…連絡しないの」
そう言えば鼻をすすりながらジミナは笑った。
JM「Aが頑張ってるから。」
なに…なによ、それ…！
「意味わかんない…何がしたいの？」
JM「んふふ、応援したかったの。頑張ってるAを邪魔したくなかった。
無理しすぎだなとは思うけど、ここまで無理するほど頑張り屋なのはAのいい所で俺の好きなところ。
だから、応援したかったの。それと、心配するのに恋人じゃなきゃダメって条件ないでしょ？」
心配…？
私を、心配したってこと…？
JM「よく頑張ったね。でも、身体壊しちゃうからご飯食べたら寝てね。辛かったら俺を呼んで？何時でも迎えに行くから」
「…あり、がと。」
JM「んー？なんか素直だね。惚れてくれた？」
「バカじゃないの…。でも、まぁ…心配してくれて、嬉しかった」
こんなに、私のことを考えてくれる人はジミナが初めてだ。
こんなにも外は寒いのに、ジミナの手は冷たいはずなのに
私に触れているその場所は暖かかった。
そして、その暖かさにあんなに冴えていた目が急に重くなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コンブチャ(プロフ) - KBさん» ありがとうございます！土日にはもっと更新できるといいなぁと思っております！ (2021年10月14日 23時) (
レス) id: c8c2a9ec26 (このIDを非表示/違反報告)
KB - 推しのジミンのお話で読んでいてすごくキュンキュンしてます！更新頑張ってください(^^) (2021年10月13日 22時) (レス) @page18 id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
コンブチャ(プロフ) - えりきちさん» ありがとうございます！今日中に新しい話を書きたいと思います！ (2021年10月9日 18時) (レス) id: c8c2a9ec26 (このIDを非表示/違反報告)
えりきち(プロフ) - ものすごく面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2021年9月23日 19時) (レス) @page14 id: b2c7d837f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コンブチャ | 作成日時：2021年9月13日 19時
