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case1 ページ1
降谷side
驚いた。
もうそりゃあ天地がひっくり返るんじゃないかってくらい驚いたさ。
死んだ筈の人間が目の前でクリーニング屋のレジやってたんだから。
『………』
「……このシャツお願いします」
『…はい。この量ですと明後日頃になります。何時頃に取りにこられますか?』
「夕方頃ですかね」
『承知致しました。3240円でございます』
財布からお金を取り出し丁度で置く。
『ありがとうございます、レシートと伝達票をお渡ししておきますね』
「はい、ありがとうございます」
『ありがとうございました!』
そう言われ、足を外へ向けた。
白い息を吐きながら考える。
顔は違うものだった。変装の達人だ、そんなこと朝飯前だろう。
それに、あの目。
俺と同じでハーフの彼女は緑と灰色が混ざったような瞳の色をしている。
声は同じだったし、ポーカーフェイスの内に含まれていた驚きは間違いではないだろう。
ふと歩みを止め、立ち止まった。
顎に手を当てまた思案するとくるりと踵を返した。
少し、仕掛けよう。
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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2019年2月17日 18時