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吸血鬼 ページ3

貴「…は」

う「だから、付いてきてよって言ってんの。」

貴「え」


私の耳がおかしいのかな。何か付いてこいと言われている気がする。

てかいきなりタメになりましたね。スイッチ入ったんですか。

…貧血になりそう…。

少しフラフラしているが、まだ話すことはできる。早く家に戻らないと。


貴「あ…あの、うらたさん。」

う「ん?…って、何で俺の名前知ってんの?」

うらたさんは目を丸くして、こちらをじっと見る。

あ、詰んだ。

何で名前呼んじゃったんだろう。もう私ってほんとバカ…。

私この後どうなっちゃうのかな。置いていかれるのは分かっているけど、何でもいいから助けてほしかった。


貴「…た…けて…」



私はそのまま意識が薄れていくのが分かった。



…やっぱり外出ない方がよかったかも…。






う「…え、お、おい、大丈夫か?」


何かさっきまで話していたやつがフラフラして、倒れた。

俺はすかさず背中に腕を回して頭を打たないように支える。

顔色が悪く、力が抜けている。

…ただの貧血か…?

…それにしても、


う「こいつ、吸血鬼…?」


誰かの血を吸いに…という声が頭の中でリピートされる。

…俺ら以外に能力持ちのやつ、初めて見たかもしれない。

う「…これは楽しくなりそうだな…。」

今すぐにでも船に乗せてあげたいのだが、一つ問題があることに俺は気づいた。



う「こいつ…俺の名前知ってたよな…?」


ということは、crewか…。

そう考えると、船には連れて行かない方がいいのか…?

でも、ここで置いて行ったら…罪悪感が残る。

もう一度彼女の顔を見て考える。


う「…いっか。」

こんなことで悩んでいたら何も始まらない。

俺はこいつをお姫様抱っこして、港に泊まっている「浦島坂田船」の方へ向かった。


う「…え、軽…」

やはり吸血鬼なのか。血しか飲んでないだろうし。

迷いの気持ちが確信に変わった気がした。

船の前まで来たとき、奥から走ってくる人影が見えた。



さ「ううらさああああん!」

う「坂田うるさい。」

猛ダッシュしてきてやっほーなんていうこいつ。犬か。

坂田はすぐに彼女のほうを向いて、その後にバッと俺の方に向き直り、焦ったように、

さ「う、うぇ!?な、何でうらさん女の子拉致ってんの!?」

と言った。語弊がありすぎるだろ。

俺はすぐさま冷静なツッコミを入れる。

う「拉致ってねぇわ。とにかく船入れろ。」

坂田に色々問い詰められたが、何とか船に乗り込んだ。

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ホルン吹きの変人 - まふゆ@僕はこれでも18歳。さん» 無理しなくていいからね(´;ω;`)まふゆのペースで大丈夫だよ(´;ω;`) (2019年2月1日 23時) (レス) id: c1aa12d46d (このIDを非表示/違反報告)
まふゆ@僕はこれでも18歳。(プロフ) - 更新……、頑張ります、(汗) (2019年2月1日 19時) (レス) id: a1d97f16be (このIDを非表示/違反報告)
ホルン吹きの変人 - まふゆ@髪色変えた。この色好き。(アイコン)さん» あらら、そうなのか。更新できそう? (2019年1月29日 21時) (レス) id: c1aa12d46d (このIDを非表示/違反報告)
まふゆ@髪色変えた。この色好き。(アイコン)(プロフ) - ホルン吹きの変人さん» ごめんね、最近死んでた(泣) (2018年12月7日 19時) (レス) id: a1d97f16be (このIDを非表示/違反報告)
ホルン吹きの変人 - まふゆ?いる? (2018年10月13日 19時) (レス) id: 486c4c45aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホルン吹きの変人&mafuyu x他1人 | 作成日時:2018年8月29日 22時

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