君との日常

＊ ページ38

『ただいまー…お、Aまだ起きてたんか』


｢うん。明日テストだから｣


『そっか、頑張れ〜』

｢うん。｣




今日打ったね、お疲れ様。



そんな言葉も言えない私。



お父さんにとって、私ってどんな存在なのかな。


お父さんをお父さんとして見てない私に、娘としてみてくれてるのかな。



もしそうだとしたら。


私、なにやってんのかな。




『あ、そうだ、A。

明後日の月曜の祝日93年組来ることになったから』


｢ふーん、そ。｣


『……』





本当はお父さんのこと好きなくせに。



気持ちとは裏腹、そんな言葉もでず、勝手に動く口。


それと共に悲しそうなするお父さん。





お父さんは私に怒鳴ったりしたことない。

6歳の時にお母さんが再婚してお父さんになって、

手もあげず、いつも優しく怒ってくれたっけ。




それなのに私、感情に任せて大声出して。




｢もう寝るから。｣


『おやすみ』


私、ちっぽけだ。




．


ストーカー…?

ずっと後ろをついてくるマスクをした男。



部活からの帰り道だった。


雨の降る月曜日、祝日だったからりなもいなくて。


どーしよっ。怖い…




だれか…助けてっ！


男が手を伸ばしてきた瞬間だった。




『A、帰るぞ。』



お父さんの声がしたんだ。

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