君との日常

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今どきには珍しいかもしれない。


私達はしばらく、お手紙でやり取りをしていた。


先に連絡先を教えてくれたのは西川選手、そう、はるくん。



『09……これ、俺の電話番号。

いつでも連絡とれるようにしたいから、LINE、追加しててほしい。』





返事は、はいに決まってる。



遥輝今日研修どうやった??

Aとてつもなく眠かった笑

遥輝しっかり寝なよ?

Aありがとう


こんな何気ない会話だって、かけがえのないものだし。



遥輝今日どこ遊び行く??

A明日試合なのにいいの??

遥輝大丈夫。部屋でじっとしてるより全然楽しいもん。

Aそれならいいけど…



2人で平気に買い物に行ったり、


(うま！)

(そーお？ありがとう)

(おかわり！)

(いっぱい作っててよかった)


私の一人暮らしの家に、泊まったり。


(いらっしゃいまっ…)

(よ！)

(ちょっとはるくん？なんでバイト先知ってんの？恥ずかし)

(俺の勘なめたらあかんで？)

(何言ってんの、この人)


友達とは思えない、そんな関係。



．


私の部屋に座るはるくん。


仲良しな友達の関係が始まって2ヶ月ぐらい。


友達、だけど…やっぱりあの約束は気になるもので。



日に日にはるくんのことを1人の男性として、好きになっていく。





『あ、これあの時のサインや』

壁に額に入れて貼ってある9年前のサイン。

｢そう、ずっと大切にしてるの｣

『ほんまに違う男の子と付き合ってないん？』

｢だって、はるくんとの約束やったやん笑｣


そやな、約束やったもんな、と。


そして…



『待たせてごめんね、



俺も、この約束、守ってたよ。



年の差なんて関係ないねんで？



結婚を前提に、お付き合い、してくれませんか？』



9年越しの約束に、大きな一歩を踏み出した。

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