34*先生 ページ1
34*教師
「だーかーらー!もうこれで合格じゃダメなんですかー!?」
『だから、なぜこの答えになるか根拠がないって言ってんの。終わってないのAだけだぞ。』
分かってるよそんなの。
誰に聞いたって分かんないし。
『もう1回。』
先生だって何も教えてくれない。
まな「A〜。元気だしなって。どこがわかんないの〜?」
親友のまなだけだよ。そうやって言ってくれるの。
まな「堀ちゃんはAにめんどくさいから教えないなんてことはないよ。担任なんだし、ちゃんと分かってるって。ね?」
「学年どころか全校の女子生徒からキャーキャー言われてそりゃ気分いいよね。はぁ…。もう嫌だ。」
担任であり数学の担当の先生でもある堀先生。
いい先生でモテるのは分かるんだけど、冷たいような気がして。
まな「だから泣かないの。教えてあげるから。ね?一緒に頑張ろ?」
1年5組の教室。
泣いてる私と慰めるまなだけだ。
「だいたいなんなの。なんであんなに冷たいわけ。教えてくれたっていいじゃん。『あと1回』って何回よ。」
まな「冷たいから数学で点とって見返してやるんでしょ?ほらほらー涙拭いてよ〜。」
分かってるけど。そんなの私の学力じゃ無理だよ。いくら勉強したって。何が「堀先生のクラスいいなー」だ。
ガラガラ
『A〜…どしたの』
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
『ほら、顔上げて。数学しよ?今日は7時まで大丈夫だから』
「いやだ」
『嫌だって…やってみないと分からないよ』
「やってみて分からなかったから分かんないんです。」
『じゃあ一緒に頑張ってみよ?
俺だってAにテストで高得点取ってもらいたい。数学がすきになってほしい。冷たく当たるわけないじゃん。ね?』
「…いやだ。数学なんて。それに堀先生だって。私が不得意なの知ってるのに。どう勉強したらいいのかもなにも分からないのに…」
まな「ちょっとA!!!!!」
『…ごめんな』
その時の堀先生の顔はものすごく悲しそうだった。
.
まな「もしもしA?ほんといい加減にしてよね。いきなり教室出ていっちゃうんだから。」
「ごめん。」
まな「とりあえず、明日の朝必ず数I準備室に行くこと。わかったね?絶対だよ?」
「うん…」
.
.
.
まな「堀先生、めっちゃ悲しそうだったよ。」
その言葉で電話は終わり、そのまま眠りに落ちた。
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オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» イメージ通りで良かったです! (2019年9月1日 0時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - ありがとうございます!そうそう、こんな感じ…です!!最強にイメージ通りです!←日本語おかしい 本当にありがとうございましたっ! (2019年8月31日 23時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» 了解です!亡くなる系こうせくんので書いたので、すこし話挟んで載せます!リクエストありがとうございます! (2019年8月16日 9時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - って感じ?かな?でもよくわからなくなりました!どんなシチュエーションかはおまかせします。 (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - オむライスさん» バットだけどちょいハッピーですかね…例えばきよみーはこっちが好きだったけどこっちは事故死とかで死んじゃうけど、最後に手紙で想いが伝わる… (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オむライス | 作成日時:2019年8月6日 16時