魔法使いは救いを求める.3【忍たま乱太郎】

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久しぶりに気持ちのいい昼寝をした次の日。


私は、くノ一教室で楽器の授業をしていた。



ｶｰﾝｯ!!!──────────────────



｢はい、今日の授業はおしまいです。皆さん、協力して片付けをしてください。｣

｢｢｢はーい！！｣｣｣



終了を知らせる鐘と山本シナ先生の声で片付けを始める生徒たち。私も手伝おうとしたところに3人の生徒が話しかけてきた。



｢Aさん、この後お時間ありますか？｣

『あなたたちは…ユキさん、トモミさん、おシゲさん。時間ならありますが…どうかされました？』

｢いえ、一緒にお昼ご飯でもどうかな〜って思って。｣

｢Aしゃんのお話、聞きたいでしゅ！｣

『いいですよ。では、片付けが終わり次第、一緒に食堂に行きましょうか。』

｢やった！！ありがとうございます！｣



誘いを承諾すると、予想以上に喜んでくれている3人。一体何が聞きたいのかが気になるが、変なことは聞いてこないだろう。

私たちはさっさと片付けを済ませ、食堂に向かった。














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相変わらず人が多い食堂内。私たちはなんとか席を見つけて座った。



『こうしてゆっくり話すのは初めてですね。』

｢そうですね。｣

｢わたしたち、ずっとAさんと話してみたいって思ってたんです。｣

｢聞きたいこともたくさんありましゅ。｣

『それは嬉しいですね。なんでも遠慮なく聞いてください。』

｢ありがとうございます。｣



うーむ…やはり可愛い。この女の子特有のキラキラは、どこの世界でも共通なんだな。なんでもしてあげたくなっちゃう！



｢それじゃあ、さっそく！天人族の男性ってどんな感じなんですか？紳士が多いって聞いたんですけど！｣

『え？』

｢顔立ちも整った人が多いって！もっぱらの噂なんです！｣

｢Aしゃんもとても綺麗なお顔立ちでしゅよね。｣

『えーっと…』



目をキラキラと輝かせて聞いてくる3人に、私はどうしようかと悩んだ。

確かに、人間とはちょっと顔立ちが違うが、別に良いというわけではない。ましてや紳士だなんて程遠い。



『…残念ですが、人間の男性となんら変わりはありませんよ。むしろ、人間の男性の方が心優しい気がします。』

｢えぇ〜、そんなぁ……｣

｢それじゃあ、あの噂は嘘ってことですか？｣

『嘘ってことはないですけど……色々な人がいるんですよ。天人族にも。』

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