神様たちは地上を望む〈kamuitale〉 (ページ10)

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拝啓ドッペルゲンガー　　２ページ10

「な、何で当たらないの！？」

偽「私に×しをさせたのはそっちでしょう？

　毎日×しなんてしてたら______

　嫌でも強くなるんだよ、わかるよね？」

ぞっとする笑みをあいつは浮かべた。

「ねえ、君は誰なの！？」

偽？「私はピピだよ。君こそ誰？行き場を失った偽物さん？」

考えてみたらそうだ。『ピピ』という命の椅子なんて、一人分しかない。

「そ・・そんなの、嫌だ！せめて、そうだよメルは分かってくれるよね！？」

最後の一粒の期待が乾き果てれば。もう私は・・・・どうなってしまうの？

誰でもいいから、私のことを、私と分かって。

偽？「随分まあ、欲の深いもんだ。利用するだけして自分が本物だって？

　やってることは、メルを苦しめた奴と変わりなんてないよ？」

「・・・・！そ、それ、で・・も・・」

偽？「ああ、しつこいねえもう。」

そういってあいつは、私にナイフを刺した。

偽？「安心しなよ。大切な大切なメルは、大事にしてあげるからさ。」

「そ、そんな、こと・・・」

メル「お姉ちゃん！」

め、メル・・・？そうだ、メルなら。分かってくれる。

「め、める・・」

偽？「ああ、メルごめん。まだお菓子買ってきてないや。一緒に行く？」

メル「うん！どこに買いに行こっか？」

違う。違う違う違う違う！そっちじゃない！

メルもわかってくれないの？このままじゃ私、消えちゃう、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だッ！

ホンモノ？「じゃあ、メル行こっか！」

ニセモノ？「そ・・・・そんな・・」

GAME OVER ?