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インクのありか ページ8

足を痛めたのもあってルーキー戦出場は叶わず。

むしろ部室に半引きこもりになっていた。

ただ、文を書くのに使っていたペンのインクが切れてしまった。

これではどうにもならないので、久方ぶりにちょっと遠出をする。

ちなみに相変わらず部室には誰も来ない。

「え〜っと、美術室、美術室…」

先生に聞いたところ、美術室の収納スペースに事務用品をしまっているそうだ。

かたりとドアを開けるとその中は絵の具のにおいがする。

えーと、どこにあるっけ?

「…何してんだよ」

急に響いた声にびっくりして振り向くと、もっとびっくりしそうな怖い人がいた。

たしか、美術部代表九頭竜先輩。

「ちょ、ちょっと探し物を…」

怖い、いや怖いよその視線は。

「あ?…手伝ってやっからにげんじゃねーぞ」

===
なかなかない。いやここ片付け雑過ぎない?

そう考えながら目の前の箱に手を伸ばす。

引っかかっているのか取れない。重い。

「ちょッ、お前それ待てッ…!!」

そう言われると同時に箱がすぽっと抜け…

積みあがった荷物たちがどさどさと容赦なく落ちてくる。痛い。

それが終わったころには私はすっかりインクやら絵の具やらで汚れてしまっていた。

「わわわ…べっとべっと…」

「…おい」

ひ、ひええええ…先輩にもかかってしまっている…ど、どうすれば…

私ここで命を終えるのは嫌だよ…?

「おい、慌ててねえで誰か呼んだらどうだ。俺はまだしもお前はその恰好じゃ困るだろ」

と言われましても連絡先なんて…

……。ビミィ先生でいいや。

またもや困りごと。→←貴方の名前



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こひな(プロフ) - さとう。さん» ありがとうございます〜!ミカグラもうずいぶん前の作品なのでこうして面白いと言っていただけてすごく嬉しいです!ありがとうございます!!! (2018年11月15日 21時) (レス) id: f35a13aa1c (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 面白いです、!更新楽しみにしてます! (2018年11月15日 21時) (レス) id: a9ffbbba50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こひな | 作成日時:2018年8月25日 1時

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