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ミステリー担当ですもの ページ36

赤間side

先輩が能力を使って…まあ、見た目としては分かんないんだろうけど。

相手も何事かと慌てている。

観客だって、少し戸惑っているみたいだ。

しかしそれすらも飲み込むほどの何かを彼は持っている。

「うーん、あまり戦闘向きじゃないんだ、これは」

少し情けなさそうに頭をかくと、にへらと笑う。

しかし俺の中にきちんと情報は供給されたのだから流石だ。

もう、負けるわけがない。

確信を行動に移す。

俺が武器をふるえば、彼らは上へ下へ逃げる。

と、上にいた本物が鎌をふるい、一瞬で二つのクリスタルを割った。

キラキラと舞う破片が雪や星屑のようで、とてもきれい。

「ねえ、君たち。Aちゃんたちに勝って自信がついていたみたいだね?」

淡々と、先輩が告げる。

「でもねぇ」

人を切り裂く、鋭利な牙のようだった。

「君たちの慢心が招いた結果だよ」

俺たちの勝利が告げられ、観客席から歓声が響く。

先輩の声は届いてないのだろう、とてもキラキラしていてかき消される。

それから彼らは慌てて逃げかえるのだろうか。

一挙手一投足全て、脳裏に鮮明に浮かぶ。

だって、先輩の能力はそういう力だから。

対象の行動を、一定の範囲まで完璧に予知する能力。

それを他者にも付与することもできる。

でも、それを決して使ってこなかったのは。

こうして誰かのためにふるうからだったんだろうか。

ちくりといたむ→←先輩の意地



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こひな(プロフ) - さとう。さん» ありがとうございます〜!ミカグラもうずいぶん前の作品なのでこうして面白いと言っていただけてすごく嬉しいです!ありがとうございます!!! (2018年11月15日 21時) (レス) id: f35a13aa1c (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 面白いです、!更新楽しみにしてます! (2018年11月15日 21時) (レス) id: a9ffbbba50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こひな | 作成日時:2018年8月25日 1時

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