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先輩の意地 ページ35

赤間side

やっと開幕。

ちょっとどころじゃない、かなり怒ってる。

トンきゅんもAちゃんもひどい負け方で、なっとくなんてできない。

だから、開始早々フルパワーでいかせてもらうよ。

「悪く思わないでね、的な?”クーデターフェイカー”!!」

相手は今俺の姿が視認できないだろう。

いやはや、日比内先輩の策はすごいな。

さっきから相手の攻撃が俺たちの方をかすりもしない。

自然なタイミングで俺が姿を現して…大鎌を思い切り振った。

相手の顔がかすかにひきつったその瞬間、クリスタル一つが砕け散った。

…うん、ここまでは上出来、的な。

「赤間く〜ん?きみが上出来なのは知ってるんだけどね、そろそろ僕に代わってくれてもいいんじゃない!?」

「日比内先輩…どうせ後輩の前でいいかっこしたいだけでしょう…?」

俺があきれ顔でため息をつけば、先輩はまたにこにこ笑う。

こういう顔をするからなんというか…嫌えないし嫌われないんだろう、きっと。

「いいじゃんいいじゃん、Aちゃんを倒してるんだもん、憎いに決まってるじゃんか〜〜」

「…まあそうですね、それは俺でも同じですよ。ほい、先輩バトンタッチ」

「待って急すぎない!?」

ワーとかギャーとか緊張感のない声を上げながら走る先輩。

相手はこっちをなめ切ってるのか本気の攻撃は出さないようだ。

ふいに、先輩は走るのをやめ、ニヤリと不敵に笑う。

「う〜ん、こんな役回りじゃあかっこが付かないね?」

雰囲気の代わりように相手は驚いてるみたいだった。

しかしじりじりと距離を詰め、声高らかに先輩が叫ぶ。

「これは僕から君らへの予告状だよ?”セピアミステリー”!」

挑戦状だなんて、面白いたとえをする。

でもこれで、俺たちの勝ちは決まったも同じ。

彼の能力によって。

ミステリー担当ですもの→←[番外編]ハッピーハロウィン!!!



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こひな(プロフ) - さとう。さん» ありがとうございます〜!ミカグラもうずいぶん前の作品なのでこうして面白いと言っていただけてすごく嬉しいです!ありがとうございます!!! (2018年11月15日 21時) (レス) id: f35a13aa1c (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 面白いです、!更新楽しみにしてます! (2018年11月15日 21時) (レス) id: a9ffbbba50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こひな | 作成日時:2018年8月25日 1時

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