敵討ち ページ33
会場には人だかり。
そこの真ん中には四人の人影。
放送の声が響く。
『今回の対戦は注目だー!まず、期待のペアを打ち破った透章、路鳥栖ペア!』
ワアア、と響いた歓声は姉妹校のものだろうか。
二人は人気者だったんだなあ。
少し、あの傷が痛むような気がして、冷や汗が浮かぶ。
でも横を見ればそれはトンきゅんも同じみたいで。
「大丈夫、大丈夫だよ」
手をそっと握って微笑む。
でも少しわざとらしかったみたいで、
「辛いなら頼ってくださいね」
なんて返すのは反則だと思うのだけど、どうなの?
まだ放送は続く。
『大所帯の代表、赤間優斗、実力は未知数、文芸部部長日比内彰!!』
ニコニコ笑う二人…いや、ニコニコじゃないね、あれ。
何か話してる…え、なになに?
「よくも俺んとこの有能な後輩いじめてくれちゃってる的な?」
「Aちゃんにけがを負わせたって、もう手加減いらないね」
えッ、待って、えッ。
や、やばいってこれ。
やっぱり…全力で戦う気なんだ。
うん、何か心配だけど、
ちゃんとかっこいいと思います、先輩。
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こひな(プロフ) - さとう。さん» ありがとうございます〜!ミカグラもうずいぶん前の作品なのでこうして面白いと言っていただけてすごく嬉しいです!ありがとうございます!!! (2018年11月15日 21時) (レス) id: f35a13aa1c (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 面白いです、!更新楽しみにしてます! (2018年11月15日 21時) (レス) id: a9ffbbba50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こひな | 作成日時:2018年8月25日 1時