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勇ましく? ページ18

夕ご飯用にあったかいお茶とおにぎりを持って歩いていたとき。

「ふーん、マジでお前女みてえじゃんw」

急に馬鹿にしたような声がした。

なんだと思って聞こえた方に行けば、ちょっとしたわき道に人影が。

なんか不良っぽい人たちと…望遠鏡を抱えた男の子。

見るからに怯えていて、涙目だ。

流石にこれを放っておくほど私は薄情ではない。

「何してんの」

一気に視線がこっちを向いた。

うーわー…思ってたより人数多かったかもしれない。

「はぁ?お前一年だよな?何の用?」

「今すぐその人を離してください」

できるだけ淡々と告げる。

あの子も涙目でこっちを見てるから、ここで引くわけにもいかない。

「くそうぜぇ。はよどけや」

そう言ってあいつらがいきなり殴ったりけったりしてきた。

女子に手を出すなんてサイテー…だよね?

「ちょっと君!離れてて!」

彼にそう告げてから少し痛む足を上げる。

「お〜?なに、まだなんかやるの?」

ニヤニヤ笑い気持ち悪っ。

勢いよく足を回す。何人かにぶつかる感覚。

そのまま持っていたカバンで殴る。

たくさん本が入っているから攻撃力はあるだろう。

「…ってえなテメェ、調子乗ってんじゃねえぞ!!!」

ガンッっと足をけられてよろける。

そのまましりもちをついてしまった。やばい、これはやばい。

「や、やめてくださいです!!!」

その時、あの子の声がした。

勇気を振り絞っているのか足は震えて涙目のまま。

しかしそれでもポカポカと周りのやつらを殴っている。

「いい加減にしろy「お前こそな」

バシャリとお茶をかける。アツアツのお茶だからびっくりしたらしい。

「あっつ!?…てめーら覚えてろよ!?」

そのまま逃げていった。

「…わあ、ありがちな逃げ方。」

「ありがとうございますです!そ、その、大丈夫ですか?」

「むしろ君が大丈夫〜?けがないよね?」

彼は話を聞くに、天文部代表の射水アスヒ君らしい。

何で絡まられてたのか知らないけど、流石にアスヒ君がかわいそうだ。

「とりあえず、はい、これ。よければおにぎり食べて?」

疲れた時にはおいしいもの。

一番癒されるはず。

「本当にありがとうございますです…!

今度お礼したいですし、屋上に来てくれませんか?」

「勿論!天体観測〜?楽しみにしてるね!」

小動物っぽくもぐもぐしてるアスヒ君は改めて可愛かった。

星空きらきら→←お部屋



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こひな(プロフ) - さとう。さん» ありがとうございます〜!ミカグラもうずいぶん前の作品なのでこうして面白いと言っていただけてすごく嬉しいです!ありがとうございます!!! (2018年11月15日 21時) (レス) id: f35a13aa1c (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 面白いです、!更新楽しみにしてます! (2018年11月15日 21時) (レス) id: a9ffbbba50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こひな | 作成日時:2018年8月25日 1時

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