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相性次第 ページ14

赤間先輩たちから対抗戦での立ち回りを教えてもらうたび、自分が弱い原因もわかる。

まず一つ、私は人より運動神経が悪い。

体力もないので逃げ回るのには向かない。

そしてもう一つ、この能力がよく分からない。

今わかっているのは自分の言葉を武器にできたこと、相手の言葉でエネルギーを補給すること。

「まずAちゃんは自分の能力を使いこなせるようにならないとね?」

「は、はい!頑張りますっ!」

「…そんなに緊張しなくてもいいと思いますよ」

「そうっつって!熊野さんたちがついてるっつって!」

演劇部の人は優しくて、こっちの方がいいと思えるくらい。

でも私に代表を任せてくれた人もいるわけだから。

「とりあえず実践してみた方がいいんじゃないかなぁ〜」

そのにゃみりん先輩の一言でまた対抗戦をやることになりました。

…それはいいんですけど。

「Aちゃんよろしくね〜!ひみ、もうお菓子もらっちゃったから頑張るね!」

相手、ひみ先輩とか無理です。勝てない。

中庭は広くないから逃げられない。すぐ負けてしまう。

カウントダウンも無情に時を告げようとする。

「よし、はじめから飛ばしてくよ〜!”ラブリーインク”!」

ひみ先輩によって書き上げられた駒はその通りの攻撃を繰り返す。

逃げないといけないんだけどあいにく足の速さが足りない。

能力を使おうと思っても息が上がってうまく言葉にならない。

どうしよう?

その時ふと先輩の出した駒たちが目に入った。

これ、ある意味文字だし言葉ってことにならないかな?

できたらいいんだけど…

「えっと、いきますね!”ストーリストマイン”!!」

唱えた瞬間駒たちはぐにゃりと歪む。

「え…?Aちゃん、何したの…?」

そのまま駒は先輩を狙っていく。

「そっちがその気ならまだまだやるからねっ!!」

どんどん生み出される駒。でもむしろ逆効果。

みるみるうちに崩れていったと思ったら、言葉の意味も書き替える。

「”回復”!」

体力も回復して、これで仕留められる!

「げ〜!!そんなこともできちゃうの!?ずるいよ〜ッ!」

「ごめんなさい、勝ちたいんですよ」

頭上に浮かんだのは勝ちたいという文字。

それをそのまま繋いで…大剣が出来上がった。

かちゃりともつとあまり重くない。

ぶんぶん振っても大丈夫そう。

それはその勢いでクリスタルを砕く。

簡単に終わったもので、自分でも信じられない。

「…勝っちゃった」

弱点→←放課後セブン?



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こひな(プロフ) - さとう。さん» ありがとうございます〜!ミカグラもうずいぶん前の作品なのでこうして面白いと言っていただけてすごく嬉しいです!ありがとうございます!!! (2018年11月15日 21時) (レス) id: f35a13aa1c (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 面白いです、!更新楽しみにしてます! (2018年11月15日 21時) (レス) id: a9ffbbba50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こひな | 作成日時:2018年8月25日 1時

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