ブルーとオレンジ (in×ar)

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伊野尾side





少しこわかったけどそれでも毎日ベランダにでた

でも、彼は現れなかった。







嫌われた？

気持ち悪かった？







そんな感情が頭を駆け巡って

涙がでる







声を押し殺して泣いた。









.









そして３日経った今日、彼はやっと現れた









有「どうも」


伊「久しぶり」






いつもと変わらない挨拶に少し安心した

今日も月が綺麗だった







有「月が綺麗ですね」






思わず彼を見た

そこには微笑む有岡さん




嬉しくて泣きそうになった

グッと涙をこらえて、








伊「っ、手を、のばしたら届きそう…」







彼にベランダの仕切り越しに手を伸ばすと

握ってくれた







有「届いた」









俺も手を握り返した









伊「…すき、です」





有「俺もです」









いつか夢見た彼に触れているのは奇跡にちかい。

これが夢なら覚めないでほしい。









Ｉlove you.





Ｉlove you too.








奇跡とも言える愛を今ココで。








end.

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