ブルーとオレンジ (in×ar)

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有岡side





腹が立つと同時に涙がボロボロでてくる

ちがう、違うのに…




俺はいつからこんなに弱くなってしまったんだろ






伊「泣かないで、大ちゃん」






そんな事言われたって簡単に止まるわけないのに

必死に拭ってくれるいのちゃんの指がやけに愛おしかった







伊「…俺ね、変な性癖があるの」







いのちゃんは「嫌いにならないでね？」って付け足すようにそう言った

頷くといのちゃんは話し始めた







伊「俺ね、ハイヒールとかで踏まれながらしたいの」


有「へ…？」








いのちゃんは「引いてる？」ってケタケタ笑ながら聞いてくる

引いてないと言ったら嘘だけど、まさかこんな性癖だったなんて…





いわゆるアルトカルシフィリアと言う変わった性癖だ








伊「俺ってＭなのかも。」


有「なんで早く言ってくれなかったの？」




伊「言えるわけないじゃん、こんな性癖

　 こわかったの。ごめんね、不安にさせてた？」



有「すごい不安だった。」









頬を膨らませ気味でそう言うといのちゃんはまた笑って

「ごめん」って。









俺の悩みの原因となるものは解決(？)されたけど、

新たな悩みがまた増えた









俺はいのちゃんに悩まされてばかりだけど、

いのちゃんを嫌いになるなんて一生使っても多分無理。





end.

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