ブルーとオレンジ (in×ar)

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有岡side





そう思い立った俺は今日から図書室で勉強を開始した

意味分からない単語や数字に吐きそうにもなった





けど、伊野尾せんぱいの事を考えて燃えるようにがんばった







のは最初の１５分間だけ

ずっとサボってきたら全く持ってわかんない









「勉強してんの？」







この春風が吹くような美しい声…！





有「伊野尾せんぱい！？」


伊「しーっ、デカイ声だすな！」






伊野尾せんぱいの綺麗な指が俺の口にあたってる

柔らかい指先…





な、舐めたい…








有「まさか伊野尾せんぱいだったなんて」


伊「誰だと思ったの？」



有「小鳥のさえずりかと…」


伊「なにいってんの、お前」







伊野尾せんぱいは俺の隣に座ると俺から教科書を奪い取るように見た

そして「どこが分かんないの？」なんて優しく聞いてくる









有「不等式がさっぱり…」


伊「最初の最初じゃん。

　 お前なにやってきたの」









毒を吐きながら俺にちゃんと教えてくれるせんぱい

なんて可愛いんだ





ツンデレとやらはこれか…





伊野尾せんぱいは熱心に教えてくれた

可愛い横顔…





ずっと見ていたい…









伊「だからぁ、…聞いてんの？」



有「聞いてますよ！」







伊野尾せんぱいは少し睨んで教えるのに集中した

俺はその横顔を眺めるのに集中した

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