ブルーとオレンジ (in×ar)

単純オレンジ ページ16

有岡side





俺がいのちゃんに告って、肉体関係になるまではそう時間はかからなかった


いのちゃんはすぐに俺を抱いてくれた









キスも、言葉も、全部うそだったとしても好きだった









だって、いのちゃんは俺のこと本気じゃないもん

俺だけ本気なの





いのちゃんには知念と言う本命がいるから







所詮俺は、キープ









普段のいのちゃんは温厚だけど、機嫌が悪かったり怒ったりしてるとコワイ


いきなり家に来て、まるで俺に当たるかのように激しく酷い時は朝まで抱かれる








いい加減この関係はいやだ






そんなこと言い出せなくて、

言ってしまったら一切繋がりがなくなりそうで




ただただそれが怖くて、臆病になってた









有「いのちゃん、」



伊「ん？」






隣に寝ているいのちゃんの背中に話しかけた

いのちゃんは知念の事が俺にはバレてないとでも思っているのだろうか？









有「今日、ゆっくりしていかない？」



伊「あー、ごめん、無理。

　 仕事あるんだよね」




有「そっか、」








今日はオフだし、仕事なんて入ってない

平気で噓をつくいのちゃんは残酷だ







どうせ用事は知念なんだろ？

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