吸血鬼に噛まれたようなホクロがあったなら…(志麻) (ページ22)

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許婚ページ22

し「あ、あれ……？言ってませんでしたっけ……？」

『いや、私聞いてないですよ……』

し「え、でも会った時に俺には許婚がいてって、言ったじゃないですか。」

『そんなの、その時点では私には関係ないなって思ってたんでスルーしてましたよ！！！』

父(?)「まぁまぁ落ち着いて…これから慣れていけばいいんだから……な？それに、許婚は一様もう一人いるからな。」

『え……』

そんな私の知らないところで知らない間にそういうことが決まっていってて、頭が混乱する。

許婚とか急に言われても…

し「………色々、言ってなくてごめんな？悪気があったわけではないんですけど…そんなすぐ決まるわけでもないし、ゆっくりでいいって言ってますから…」

父(?)「私からも謝る、すまなかった。でも、あの世界へ帰りたいとは…」

『私は帰りたいとは、思っていません。』

し「ほ、本当に…？」

『はい、私のいた世界より酷いことがない限り。』

父(?)「そうか、ならよかった…これから色々あって忙しいと思うが、私とAのお母さんとで用事があってしばらく出て行くことになっているんだ…後のことは、志麻さんとあの人に任せよう。

何かあったら連絡をくれ。」

母(?)「じゃあね、A。」

そう言って2人は部屋から出て行った。残ったのは私と志麻さんだけ。

し「さて、まずはここの案内を…？「おーい、まーしぃ？」…やっとか、久しぶりやなー。」

？「おう、久しぶり。遅れてごめんねー？」

し「ええよ。坂田よかまし。」

『ん？？？？』

え、待って誰？急に、てゆーかどこから…

？「どうも、君がAちゃん？」

『ふぁ？！』

？「ちょwびっくりしすぎwこっちだよ、こっち、』

声のした方を見るとドアの近くの壁にもたれている、1人の男性がいた。なんか…猫耳みたいなのと尻尾が見える……

その男性はゆっくりと志麻さんに近づいた。なんだか親しげにしてるけど…もう1人の、許婚って人…かなぁ…

？「見つかったって聞いたからびっくりしてあたふたしちゃったw遅くなってごめんねぇ？」

『え、あ、いえいえ…？』

う「あ、そっか名前か、俺の名前は浦田。なんでも好きに呼んでいいよ～。」

『あ、はい。じゃあ浦田さんで。』

う「ん。えっと、許婚とかって聞いてる？」

し「少し聞いてるくらいや。誰かは俺以外聞いてなかった。」

う「そっか、じゃこれからよろしくね～、Aちゃん」

『よろしくお願いします…』

これから私、どうなってくんだろ…()