吸血鬼に噛まれたようなホクロがあったなら…(志麻) (ページ12)

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再び登場ページ12

前を見ると真っ黒なドレスに身を包んだ私が映っていた。後ろにセンラさんが立って私の様子を見ている。

ドレスは意外にも動きやすくって、むしろ布などは触り心地がかなり良かった。

せ「にしても、肌真っ白ですねぇ。普段お出かけなどは？」

『いやいや、白くないです。私はもともとインドア派で幼い頃から家でずっと遊んでたり、学校でも外には出ずに本しか読んでなかったものですから、外出するのは必要なときしか行きませんね』

せ「へぇ。だからそんなに… ってA様よく本を読まれるんですか？僕も好きでよく読んでるんですよ」

『はい！とても好きで。いやぁ、好きな本について語り合いたいですね(笑)』

せ「ですね。(笑) さてと、そろそろ志麻様をお呼びしますか」

そう言いながら背伸びをしてあくびをした。その仕草だけでも画になってるってやば…

少しすると、ポンっという音と同時に紫の煙が出て、「センラさん連絡ありがとー」といってその煙の中から志麻さんが出てきた

「いえいえいいですよー」と返しているセンラさん達を見て魔法って便利って改めて感じた

すると志麻さんがこっちを見て固まった。どうしたんだろ…

し「…めっちゃ綺麗。さすがAとセンラさんやわ」

綺麗、と言われて嬉しさと恥ずかしさがこみ上げてくる。だって絶対私似合わないし。

でも、センラさんは言える。だって見るからにこういうのうまそうだもん。あと料理とか。

そう思ってたらセンラさんがドヤ顔をしていた。

せ「そうやろ(ドヤ」

し「…(・∀・)」

っていうやりとりを、目の前でされて思わず笑ってしまった。抑えようと思ってもつい、クスクスと笑い声が出てしまう。

だってめっちゃ可愛いじゃん！目の前でドヤ顔してる執事とそれ見てなんも言葉出なくてまさに(・∀・)の顔でそ、そうだね…みたいなこと言ってそうな主人だよ？！面白すぎでしょwwww
しかも、こっち見てめっちゃ助けてみたいなこと絶対訴えてるんよ？！めっちゃ可愛いやんか！わかる人いる？！
(語彙力なさすぎて伝わってない可能性が高い)

こんなこと思ってたら急に2人とも笑い始めた。

せ「可愛くもなんもないですよA様wwwそこは空気をどうにかしてもらわないとw」

し「ほんまに可愛いってどういうことやねんwwずっと笑ったらんとこっち助けてやw」

『だって助けようないじゃないですかwそんな空気にしたのお2人じゃないですかww』

し「そうやけどw」

そうして少しの間、私達は笑って話しをしていた