帰宅、それぞれの行動 園城寺梢 ページ18
「あー、やっと帰ってきた。……ってか、なんで俺なんだよ」
木造一軒家を前にして、熟睡している咲をおぶさっている志貴がボヤいた。大決闘祭後、ふらっと行方をくらませた咲だったが、少しした後にひょっこり戻ってきたのだ。ディアボロに持って来られる形で。
「そりゃ……ねぇ。宏太に持たせる訳にも行かないし」(真央)
「真っ先にディアボロに反応したのお前だったし」(カノン)
「そーだそーだ、俺は非力な男子中学生だぞ」(宏太)
「誰からお風呂入ります?誰も行かないなら私行きますけど」(和華)
「良いんじゃないかしら、みんな行くつもりなさそうだし」(零)
「ただいまー、エデル居る?」(梢)
梢が戸を開きながら言うと、一軒家の奥からぱたぱたという足音がした。自称・梢の守護天使である、エーデルワイスである。
「ええ、居ますよ。お帰りなさい、皆さん。……あら、そちらの方眠っていらっしゃいますけど」
「そやねん、せやから布団敷いて貰えへんかなーって」
「任されました……と言いたいところですが、わたしがやると布団を血で汚してしまいそうなので他の方にお願いして下さい。ああ、お部屋の準備は大丈夫なのですか?」
「ああ、それは真央がやるから大丈夫だぞ」
「大丈夫なんで、布団敷くのも私がやっときます」
「感謝致しますね」
咲を背負った志貴と真央は二階へと昇り、和華は「私お風呂入ってきます、先に入りたい人居ませんよね?」と聞いてから風呂場へと向かった。残ったのは梢、エーデルワイス、カノン、宏太、零の五人である。
「あ、そうだ宏太。Switchあるんだけどスマブラする?」
「やるやる。CPU入れるか?」
「いやいらんでしょ。一対一がスマブラの妙味よ」
次いで、こんな会話をしながらカノンと宏太がちゃぶ台へと向かった。これで、残りは梢、エーデルワイス、零の三人である。
「残ってもうたなぁ」
「そうね、いっそ私達三人で何かする?」
「そういう零さんは何か案があるのですか?」
「……いや、ないわね」
「そやったら麻雀せん?零も昨日ウチらが打ってたの見とったやろ。エデルにルール覚えてもらって三麻しよか」
「まあ、良いけど……すごく簡単で退屈そうに見えたから、きっと難しくて面白いゲームなのでしょうね」
「わたしも賛成です。梢の言う事なら何でも」
「おっもいなぁ……」
かくして、梢、エーデルワイス、零の三人は自動卓へと向かう事となった。
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シオンはアムルガムの派生(?) - 更新しました。お話がいっぱいになっちゃったので続編を作らせていただきました〜 (2022年12月24日 16時) (レス) id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
シオンはアムルガムの派生(?) - 更新します (2022年12月24日 15時) (レス) @page46 id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉(プロフ) - 更新しました! (2022年12月23日 20時) (レス) id: 3b8feebb6c (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉(プロフ) - 更新します! (2022年12月23日 20時) (レス) @page45 id: 3b8feebb6c (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉(プロフ) - 天洲秋さん» わかりました! (2022年12月23日 20時) (レス) id: 3b8feebb6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ x他9人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2022年12月7日 14時