幕間 ノルン ページ1
「あー、やっぱディアーが勝ったかぁ。当然と言えば当然かな、神器を駆る程度の実力ではディアーには勝ってこない」
第十戦を観戦し終えたノルンは、てくてくと舞台の周りを歩く。飲み物屋、和菓子屋、たこ焼き屋など、祭にふさわしい出店が軒を連ねているが、試合が終わった為か店仕舞いを始めている。明日は出店の食べ物を食べるくらいしていこうかな、と考えながらノルンはディアボロの元へと向かった。
「や、ディアー。決闘お疲れ様だね。……おや、この子は?」
ディアボロの肩をぽんと叩き、話しかけるとディアボロと向き合っている少女に気付いた。くすんだ茶色の髪、紫紺の瞳、丸眼鏡が特徴的な少女で、学生服を着ている。少女は目をキラキラと輝かせ、オーバーなくらいの身振り手振りをを交えて話していたが、はたと止めてしまった。
「あぁノルン。こいつは咲、外来人なんだけど東方好きっぽくてさ、CP論が合うからつい話が盛り上がっちゃったのよ」
「でも随分眠そうだね。んー、一軒家組の彼ら彼女らに配送してきたらどうだい?」
眠過ぎたのか立ちながら睡眠を始めた咲を猫のように持ち上げながら、ディアボロは「そーだねー」と言う。
「あっそうだノルン、この後暇あるならカルパス調達してきてくんない?イラ厨眼鏡に頼むより早いし確実だからさ」
「任された。いつものでいい?」
いいよーと言うと、ディアボロは咲を持って、てくてく歩き出した。ディアボロを見送ってから、ノルンもカルパスの買い出しへと向かう。ふわりと浮いて空を飛ぶノルンは、「しっかしねぇ」と呟いた。
「あのディアーが、まさか外来人の少女とあんなに親しげに話しているなんてねぇ。珍しい事も起きるものだ。私も少し興味が湧いたかな」
白いワンピースをひらひらと揺らしながら、ノルンは夜の闇へと消えていった。
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シオンはアムルガムの派生(?) - 更新しました。お話がいっぱいになっちゃったので続編を作らせていただきました〜 (2022年12月24日 16時) (レス) id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
シオンはアムルガムの派生(?) - 更新します (2022年12月24日 15時) (レス) @page46 id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉(プロフ) - 更新しました! (2022年12月23日 20時) (レス) id: 3b8feebb6c (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉(プロフ) - 更新します! (2022年12月23日 20時) (レス) @page45 id: 3b8feebb6c (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉(プロフ) - 天洲秋さん» わかりました! (2022年12月23日 20時) (レス) id: 3b8feebb6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ x他9人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2022年12月7日 14時