愛しい世界

美術の時間 ページ10

宇「こっから一年美術を担当する、宇髄だ。よろしくなあ。」

炭「先生！！」

宇「何だ？」

炭「質問があるのですが！」

宇「言ってみろ。」

炭「何故美術室が半壊状態なのでしょうか！」

宇「芸術は爆発だからだ。」

善「いやいやただのやばい奴じゃん。え？芸術は爆発だから美術室が半壊状態ってどういうこと？何？爆弾でも使って美術室壊したわけ？」

宇「使ったのはダイナマイトだ。」

善「あっ、ダイナマイト使ったんだ…じゃねえよやべえ奴だよ頭イカれてるよ！！何で教師がダイナマイト使って教室壊してんだよ！！」

善「急に騎馬戦始めて、一時間ずっと磔にして、教室半壊するってこの学園まともな教師がいないじゃん！！何なの！？」

宇「お前真逆伊黒の授業でうるさくしたのか？磔で済んでよかったなぁ。」

善「待って待ってどういうこと！？磔以上のことされんの！？いやァァァアアアア！！」

伊「うるせえぞ紋逸！！」

宇「よし。授業するぞ。」

男「いやどっちもうるせえよ。」

女「てかこの状態で授業始めんの強すぎ…」

女「教室が半壊なの初めて見たわ〜。後で写真撮っとこ。」

男「あの先生ヤバいぞ…俺には分かる…あれは強者の目だ…」

男「お前厨二引き摺ってんの？」

男「ちげーよ！あの先生服で見えねぇけどえげつない筋肉してんだよ！あの人絶対喧嘩強いぜ…」

女「何でそんなに分かるんだよ…こわ…」



.



.



.



宇「じゃあこっからの時間でこの石像を模写しろ！今日と次の時間で完成させろよ！」

「「「はーい！！」」」

宇「って事で起きろ、継国。」

『……』

宇「狸寝入りなのは分かってんだよ。お前煉獄の授業も伊黒の授業も寝てたんだろ？いい加減起きろ。」

『……』ガタッ

宇「おっと。あの二人から色々聞いたんでなあ。お前が逃げようとすることは分かってんだわ。逃げらんねえんだから、早く描け。」

『……』

宇「さっさと鉛筆持て。」

『……』

宇「頑なだな！！お前がそのつもりなら無理矢理にでも描かせるからな！！手出せ！！」ぐいっ

『……』

宇「このやろ…」ガシッ

宇「！？」

鬼「宇髄先生。姉から手を離してください。」

宇「あ？」

鬼「私が姉に描かせますので、手を離してください。」

宇「…逃げ出さないと誓え。」

鬼「もちろん、あと25分間しっかりと授業を受けますよ。姉は私が付いていれば逃げないので。」

宇「…それならいい。しっかりやれよ。継国。」

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