愛しい世界

誰のせい？ ページ42

『でも、私が猫ちゃんをちゃんと止められなかったから…』

鬼「それこそAのせいではない。衣装が破れたのはそのバカ猫が全面的に悪い。そもそも、学校で猫を飼うというバカなことをしていた女が全ての原因だろう。」

『無惨。口が悪いよ。』

鬼「…すまない。」

『気をつけようね。』にこっ なでなで

鬼「……」ほわぁ

(((((気持ちは分かるけど…あんなほわほわしてる無惨様、みたくなかったなぁ…)))))

童「でも、無惨様の言う通りじゃないかな。今回、いや、そもそもAちゃんが悪いことをしたときは一度もないけど、Aちゃんが責任を感じる必要はないよ。」

『そうかな…』

獪「それで？罪悪感を感じていることは、Aが悲しんでいる原因の全てじゃないんだろ？他にも何かあったはずだ。」

『……』

鬼「成る程。Aは何も悪くないのに、罵詈雑言(ばりぞうごん)を言われたのか。」

『っ！！な、何で…』

鬼「何年一緒にいたと思っている。地獄にいたときから長い年月を共にしてきたんだ。Aが苦しむ原因くらい、見ていれば分かる。」

『そういうものかな…』

猗「それはともかく、誰がそんなことを言った？あの教室にいたのは竈門禰󠄀豆子、栗花落カナヲ、胡蝶カナエ、胡蝶しのぶ、甘露寺蜜璃の五人だったか。」

獪「奥に時透有一郎、無一郎もいたぞ。この7人に、何か言われたんだろ？」

妓「いや、教師が一人しかいないのはおかしいなああ。もう2、3人はいたはずだああ。A。誰がいた？」

『…不死川さんと、宇髄さん。でも、本当にあの人たちは悪くないよ！あの状況だったら誰だって私が犯人だって思うだろうし、禰󠄀豆子が夜遅くまで頑張った衣装を破った人に対して、文句を言わない方がおかしいから…』

梅「だから、Aは何もやってないし、悪くないでしょ！それなのに勝手に犯人って決めつけて暴言吐くなんて、完全に鬼殺隊の奴ら(アイツら)が悪いじゃない！！」

『そんなことないんじゃ…』

累「そんなことあるよ。全部鬼殺隊の奴らが悪い。Aさんは何もしてないのに…」

『あっ、で、でも、私しのぶさんのこと突き飛ばしたから…ね？それは私が悪いでしょ？だから、文句を言われるのはしょうがない…』

猗「いや、Aのことだ。支えられる者がいる方向に突き飛ばしたんだろう？あの場から察するに、甘露寺蜜璃がいる方向だな。」

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