愛しい世界

絶対零度 ページ18

『……』ダッ

栗「！！」

炭「おい！ふざけるな！！」ガシッ

『っ……』ギリギリ

炭「今何をしようとした？カナヲのことを殴ろうとしたのか？」

女(竈門君が胸ぐら掴むなんて…)

男(継国浮いてる…あれじゃ窒息するんじゃ…)

炭「お前は今までも同じようなことをいろんな人にしてきた。それに、今はカナヲに暴力を振るおうとした。」

炭「お前は一体何がしたいんだ？禰󠄀豆子も他のみんなも、お前に何かしたわけじゃない。先生方にもあんな失礼な態度をとって、何がしたい？お前からは悪意しか感じない。」

炭「何よりも、お前がそう言う行動を取るたびに、何もしていない無惨が謝罪をするんだぞ！！お前は家族に、弟に迷惑をかけている自覚はないのか！！」

『……』

善「…俺がぶつかられるのも睨まれるのも、ちょっと怖いけど、別にいいんだ。でも、禰󠄀豆子ちゃんやカナヲちゃんにそれをするのだけは許さない。」

伊「いつも俺の子分たちに手出しやがって。紋逸も禰󠄀豆公もハナヲも俺の大事な子分だ！今日という今日は許さねぇ！！」

栗「貴方、こんなことしてどんな気持ちなの？禰󠄀豆子を押して謝罪もないなんて。それに、私を狙ったのは一番弱そうだから？舐めないで。人を馬鹿にするのもいい加減してよ。」

玄「禰󠄀豆子とカナヲに手を出すのは違うだろ。他の奴らに対してもだけど、お前本当に人間か？こんなことしても何も感じないなんて、お前はまるで鬼だ。」

『っ！！』

炭「何故傷ついたような顔をしているんだ？お前よりも、禰󠄀豆子やカナヲ、クラスの人たちのが傷ついてるんだ！！お前がこれぐらいのことで傷つく筋合いは…」

悲「竈門炭治郎。それぐらいにしなさい。」

炭「悲鳴嶼先生…」

悲「腕を離してあげなさい。」

炭「…はい。」パッ

『ゲホッ ゲホッ…』

悲「お前たちの怒りもわかるが、継国Aはお前たちと同じ人間だ。弱くて脆い。力を入れればすぐに死ぬ。加減をしなさい。」

炭「はい…すみません。」

悲「継国Aとは私が話しておく。お前たちはもう継国Aと関わるな。関わらなければ、お前たちに手出しをしないよう話をつけておく。」

炭「っ！！はい。わかりました。ありがとうございます。」

伊「おい待て！！まだ俺はアイツを許してねぇ！！」

炭「伊之助。落ち着け。もういい。今後一切継国(アイツ)と関わらなければ、それで済む話だ。」

伊「……くそっ…」

炭「行こう。」

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